くらし

【試して納得】ふんわりしたタオル地が気持ちいい、湯上り専用のスリッパ。

じめじめした季節を快適に過ごす暮らしの知恵。今回は、すぐ乾いて湯上がりの足をさっぱりさせてくれる、職人が手がけたスリッパを紹介します。
  • 撮影・黒川ひろみ 文・板倉ミキコ

足の裏は、手に負けず劣らず感覚が優れた部位だと思います。臓器など各部位に呼応した全身のツボが集まっていますし、芝生や砂浜を素足で歩いた時の心地良さは格別です。1日酷使しているのに、なかなか気にかけてもらえない足。家で過ごす時間くらいは足を大切にしていたら、心身が喜んでくれるはず。

そこでスリッパ。子供の頃は大人の履き物、という印象でした。裸足でいるのが大好きな子供にとって、パタパタと歩きづらいスリッパなんて、迷惑でしかありません。でも大人になり、客人用に質の良いスリッパを用意してあるお宅の素敵さを感じるようになり、スリッパ文化も我が家に浸透してきました。それでもスリッパ市場には「これいい!」と思えるものがなかなかなく、冬場はムートンモカシンを、夏場はビーチサンダルを部屋履きとして愛用中。実用性と履き心地などを求めた結果、このラインナップに落ち着いております。

そんな中「湯上りスリッパ」なるピンポイントなネーミングのスリッパを発見しました。

ホワイトとベージュの2色。どちらも上品な佇まいです。
裏面は滑りにくいよう凸凹に加工されたEVA素材。

持ってみると実に軽く、ふんわりさらっとした肌触りのタオル地が気持ちいい。湯上りの清潔な体を包み込むのにふさわしい、ラグジュアリーホテルのタオルに似た感触です。素足に合わせると、足が喜ぶのを感じるほど。

このスリッパを製造しているのは、東京足立区にあるスリッパ製造の専門メーカー。デパートなどで恭しく陳列されている高級スリッパの多くは、このメーカーの手によるものだとか。そう知ってから改めて「湯上りスリッパ」を見てみると、シンプルなデザインの中に職人技がたっぷりと生かされていることがわかります。わずかに先端がカーブして上がっているので、足裏にフィットし、左右もちゃんとあるから履いていて違和感がありません。裏面はフローリングでも滑りにくい素材を使用。表地は綿100%の国産パイル生地だから、濡れた素足でもすぐに水分を吸収し、さらっとした感触をキープできます。こうした選ばれし上質な素材が、職人の卓越した縫製技術で一足のスリッパとなり、何度も洗える堅牢さも兼ね備えているのです。

濡れた素足でも、履いた瞬間からさらっと気持ち良い履き心地を実感。
足の先端のカーブ。このわずかな曲線が履きやすさの違いを生みます。

お風呂上がりの爽快感をさらに格上げしてくれるスリッパ。湯上りのためだけに使うなんて贅沢? いえいえ、毎日頑張ってくれるお足様のためなら、1,000円ちょっとの投資、高いものではございません。そして、ここまでコンセプトがはっきりしたスリッパを作れるのも、スリッパ先進国(?)の日本ならでは。贈り物にも良さそうです。(ライター  Mikiko)

<商品概要>
■商品名:湯上りスリッパ(ホワイト、ベージュの2色、M、Lの2サイズ。各 税込1,404円)
■販売:クロワッサンの店

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※ 記事中の商品価格は、特に表記がない場合は税込価格です。ただしクロワッサン1043号以前から転載した記事に関しては、本体のみ(税抜き)の価格となります。

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