家族の集まりで妹がおみやげに持ってきたのをきっかけに、東京・自由が丘の老舗洋菓子店、モンブランのクッキー《ティーコンフェクト》のとりこになったというリサ・ステッグマイヤーさん。
「伝統を感じられる包装と、可愛らしくて品の良いクッキーの色使いがまず気に入ったんです。さらに食べてみると、ほかのクッキーでは考えられないしっとりとした口当たり。でも初めて食べたはずなのに、どこか懐かしさもある。すると妹が“これ覚えてる?”って。実は私たち姉妹は、10代の頃からこのクッキーを食べていたらしいんです」
銀行勤めをしていたアメリカ人の父親が、しばしば取引先から頂いたこのクッキーを持ち帰っていたのだそう。
「手作りの味わいで、すごく繊細、丁寧に作っているんですよ。この時代に自由が丘だけでお店を続けていらっしゃいますし、その意味でも私にとっては特別な存在なんです」
甘いものには目がないリサさん。10代の頃は2歳下の妹と、おやつの取り合いでケンカをした思い出があるという。
「ヨックモックも大好きでした。アメリカに住んでいた子どもの頃、母は日本に里帰りするたびに、必ず薄い生地を葉巻のように巻いたシガールと、チョコを挟んだ薄いクッキーのドゥーブルを買ってきてくれたんです。それを傷まないよう、冷凍庫に入れて大事に大事に食べていました。私にとってモンブランとヨックモックは生涯忘れられないクッキーですね」
そんなリサさんはトライアスリートという一面を持つ。
「小さい子どもがいるのでレースにはなかなか出られませんが、週4回の早朝プール練習は欠かせません。夏には長距離を泳ぐオープンウォーター大会に。今年の東京マラソンにも出場しました。スイーツは自分へのご褒美でもあるんです」