50歳で小さな平屋に住み替えた、Rinさんの家づくりと住まい方。
撮影・黒川ひろみ 文・一澤ひらり
家事を軽減し、第2の人生をよりよく生きる住まいづくり。
パントリー棚は、半分の奥行きに。
「棚に奥行きがありすぎるといろいろなものを詰め込んで、奥に何があるか忘れてしまいますよね。そんな死蔵品をなくすために、棚の奥行きを通常の半分にしました。何が入っているか一目瞭然です」
パントリーの「見える化」は、食品ストックのムダも防げる。
外構はコンクリートで固め、1坪強をガーデニング用に。
「雑草取りが大変そうに思えて、家の周りは全部コンクリートで固めてもらおうと思ったんです」
ところが工務店から「そのうち畑とかやりたくなるよ」と助言が。
「それで1坪強をガーデニング用にしてもらいました。庭いじりは今後の大いなる楽しみなんです」
カーテンの設置は極力少なく。
「ダイニングと和室にしかカーテンはつけていません。カーテンがあると部屋が狭くなってしまうし、洗濯するのも面倒ですからね」
他所の窓は外から見えないよう曇りガラスに。しかもサッシの掃除をしないで済む、細長いスリット窓を採用した。
浴室の鏡を小さくして、掃除の手間を省く。
浴室の鏡は水垢がつきやすく、しかも取れにくいのが難点。
「うちは夫がひげ剃りに鏡を使うだけなので、マグネットタイプの小さな鏡を取り付けています。簡単に取り外せるので、掃除がしやすいし、汚れがひどくなったら、買い替えればいいですからね」
納戸は作らず、収納庫に収める。
「夫婦2人だけだし、大きな収納は押し入れで足りてしまうので、あえて納戸は作りませんでした」
納戸に代わる収納庫はパントリーのちょうど裏側。2つで通常の1つ分の奥行きしかない。
「見やすくて取り出しやすいし、買いすぎることもありません」