くらし

「ビジンサマレシピ」で作る、生姜の生はちみつ漬けで作るサングリア。

信州と甲州にまたがる八ヶ岳連峰の一つ蓼科山に住んでいると伝えられているビジンサマという神様。そのお膝元である信州から、体に優しい食材を使い、卵や乳製品などの動物性食材を使用せず昔ながらの伝統的な調味料で作る「ビジンサマレシピ」を、地産地消料理研究家の中村恭子さんに紹介してもらいます。
  • レシピ提供:中村恭子

生はちみつは”生きている”甘味料。市販のはちみつの中には瓶詰めの効率をあげるために加熱しているものが多く、その過程でビタミン類や酵素などが損なわれてしまいます。
生のはちみつならば栄養も酵素も豊富なまま。古来より生はちみつは、その効能から薬としても重用されていました。またアーユルヴェーダの教えでは非加熱のはちみつは体に良いが、加熱すると毒素に変わるとしています。現在では工場で量産され広く流通するようになったはちみつですが、生のはちみつは少量しか市場に出回らず希少価値です。

信州では環境に配慮した養蜂に取り組む生産者の方々がいます。今回は安曇野・蓼科からそんな生産者情報をお届けするとともに、生はちみつを使った美味しいレシピをご紹介します。
花の種類や組み合わせ、採取する時期によって変化する香りや味わいを楽しみ、生きた酵素からいろいろな効能が期待できる生はちみつを試してみませんか?

生姜の生はちみつ漬けで作るサングリア。

今回は生姜の生はちみつ漬けで作るサングリアのレシピをご紹介します。赤ワインのポリフェノール、りんごとお好みの柑橘類でビタミンCも補えるサングリアは体を温めるスパイス、シナモンを加え仕上げることで寒い季節にぴったりの体に優しいカクテルとなります。冷たく冷やしても良いですが、今の時期は常温で飲むと更に体に優しいように感じます。
ただしホットワインにしてしまうと生はちみつの酵素が消えてしまうので温めずに作りましょう。

【材料】

赤ワイン 適量 (飲み残しで良い)
りんご
レモン
シナモンスティック
(口の広いガラス瓶)

生姜の生はちみつ漬けと生姜のハニーシロップ

【作り方】

1.りんご、レモンはそれぞれ塩で皮をこすり洗いしてカットする。(今回はりんごはくし型切りに、レモンは輪切りにしたがお好みで良い)
2. ガラス瓶に1のりんごとレモンシナモンスティック、生はちみつ漬けの生姜と生姜のハニーシロップを加えて赤ワインを注ぐ。(甘めの赤ワインを使う場合はフルーツからも甘みがでることを考慮して生姜のハニーシロップは入れなくとも良い)
3. 1時間ほど室温に置いて味をなじませれば完成。甘味が足りない場合は生姜のハニーシロップを加えていただく。
●「ビジンサマレシピ」について
信州と甲州にまたがる八ヶ岳連峰の一つ蓼科山にはビジンサマという神様が住んでいて「ビジンサマが山を通る日、人は山仕事を休む」という言い伝えが残されています。「休む」ことは、美しく健やかな体づくりに必要なこと。ビジンサマの語源はもしかしたら「美人様」なのかもしれません。

蓼科塾では「休む」神様ビジンサマにちなみ、ビジンサマのお膝元である信州から「休む」ためにふさわしい体に優しい食材を使い卵や乳製品などの動物性食材を使用せず昔ながらの伝統的な調味料で作る「ビジンサマレシピ」を提案しています。

信州といえば、麹を使った味噌や甘酒などの発酵食品や、蕎麦、キビ、アワなどの雑穀、山野草にきのこ、リンゴや杏、ぶどうなどのフルーツ、寒天や高野豆腐などの乾物類などなど、美味しくて体に良い食材の宝庫。中には美容・健康効果の高い食用ほおずきといった、あまり流通していない食材もあり、入手方法から調理方法までお伝えしていきます。
「ビジンサマレシピ」で美しく健やかな体づくり、してみませんか?

中村恭子●一般社団法人蓼科塾代表/地産地消料理研究家/健康管理士。
2011年東京都より長野県茅野市に移住し信州の地産地消に根ざした「ビジンサマレシピ」の開発を手がけている。
生産者情報:
はぴ農園
安曇野市穂高有明5550-8
連絡先:090-8492-4340
 
株式会社ビーマネージメントhttp://www.bee-management.com
縄文はちみつ(蓼科産)、高尾山産
八王子市西片倉 3-21
連絡先:042-649-2883

E-mail:info@bee-management.com

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※ 記事中の商品価格は、特に表記がない場合は税込価格です。ただしクロワッサン1043号以前から転載した記事に関しては、本体のみ(税抜き)の価格となります。

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