【酒粕鍋・定番小鍋】京都の知恵と工夫を、小鍋にぎゅっと、閉じ込めて。
京都の底冷えする冬に鍋料理は欠かせない。当地ならではの食材を使い、簡単でおいしい小鍋を提案してもらった。
撮影・青木和義 文・大澤はつ江
酒粕鍋
●小平さんから一言●
トロッと濃厚な味わい。風邪のひきはじめにも最適。
体の芯までポカポカに。お酒が苦手な人はよく煮るといい。
【材料(作りやすい分量)】
大根100g、人参15g、ごぼう20g、こんにゃく(アク抜きしたもの)20g、鮭の切り身100g、油揚げ20g、だし500ml、味噌大さじ1、酒粕大さじ4〜5、芹(みじん切り)適量、黒七味適宜
【作り方】
1. 大根、人参は皮をむき千切りに。ごぼうは笹がき、こんにゃくは細い棒状に切り、油揚げは細切りにする。
2. 小鍋に1を入れ、だしを張り、蓋をして強火にかける。
3. 蒸気が立ったら火を弱め、15分ほど煮る。
4. 鮭をサイコロ状に切り、3に加える。ひと煮立ちしたら味噌、酒粕を溶き入れ、軽く煮て火を止める。芹をのせ、好みで黒七味を振る。
※だしは、昆布と鰹で引いた合わせだしを使用しています。
小平泰子(こひら・やすこ)●料理家。おばんざいの知恵や始末の心を取り入れた料理が人気。京都と東京で「小平泰子料理教室」を主宰する。
『クロワッサン』988号より
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