【NISA】初めて資産運用をするなら、長期・積立・分散が揃ったこれで。
イラストレーション・レモン・フー 文・斎藤理子
メリットとデメリットをしっかり理解してから開始を。
始めるためには、金融機関にNISA口座を開設する必要があるが、この手続きが意外と複雑なのも、ビギナーにはネック。同じ年に1つの金融機関にしか口座を開けないので、二重口座がないかなど税務署のチェックに時間がかかったりもするため、仕組みをよく理解してから始める必要がある。ちなみに〈つみたてNISA〉と〈NISA〉を併用することもできない。「非課税なのはNISAの大きな魅力ですが、より投資度が高いので、ある程度の経験を積んでいる人や、運用が楽しいと思える人向きです」
お金を「減らさない」 ための方法は ほかにもある。
信用金庫の出資金という選択。
メガバンクの金利が限りなくゼロに近い中、信用金庫や信用組合の出資金を利用するのも投資という意味ではひとつの手。中には金利が4%を超えるところもある。ただし、預貯金と違い当該の金融機関が倒産するなどした場合は、通常お金は戻ってこない。また出資できる額の上限がある場合も多いので、各金融機関の条件を確認して。
積極的にネットバンク利用を。
全国どこからでも口座開設可能、24時間365日利用できるなど、メリットが多いネットバンク。実店舗がない分、振込手数料なども安い。普通預金金利でも条件を満たせば0・1%など、比較的高いところも。メガバンクより不安なら、元本1000万円とその利息はペイオフ(保護)されるので、預金額を1000万円以内におさえて利用を。
ポイントで投資できるシステムもある。
買い物をすると付与されるポイントを、投資や資産運用に活用できるサービスも登場している。たとえば楽天証券では、投資信託の買い付けが楽天スーパーポイントでできる。NTTドコモのdポイントも、提携しているロボアドバイザーで運用体験できる。現金での投資は怖いという人でも、ポイントで投資ならハードルはずっと低くなる。
風呂内亜矢(ふろうち・あや)●1級ファイナンシャル・プランニング技能士。新聞系オンラインの連載や、雑誌、TV、講演などでも活躍中。最新刊『ほったらかしでもなぜか貯まる!』(主婦の友社)など著書多数。
出典:『ほったらかしでもなぜか貯まる!』風呂内亜矢著(主婦の友社) 参考:金融庁ホームページ https://www.fsa.go.jp
『クロワッサン』990号より
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