【タイプ診断付き】チャートで導きます、 5つのタイプ別節約術。
撮影・青木和義 文・石川理恵 イラストレーション・かざまりさ
D:プチ贅沢型
ちょっといいものが好き。生活レベルが微妙に下げられない!
[ どんなタイプ? ]
高級スーパーに通い、トレンドに敏感。
食材はなるべくオーガニックで。洋服は素材のいいものをセレクトショップで購入。家具は多少高くても長く使えるものを選びたいーー。女性誌を読みながら育ってきたこのタイプの人は、トレンドに敏感で、環境や消費に対する意識も高く、物選びにこだわりを持っている。高級スーパーが大好きで、憧れのスタイリストが愛用しているものはこまめにチェック。旅をするなら高級旅館とまでは言わないけれど、ベランダに露天風呂が付いた部屋でゆっくり過ごしたい。まあ、毎年ブランド品のバッグを買うこともなければ、ハワイに行っているわけでもないし、ものをムダにもしていないから、内容に見合ったお金の使い方をしているのではと思っている。家計は赤字ではないはずだけれど、貯金はなかなか増えないどころか、ちょっとずつ減ってきているかも……。
[ 何がよくない? ]
身の丈におさまらないと老後が破綻する!?
いいものは多少高くてもしょうがないと、納得して自分の好みにお金を使うのは決して悪いことではないが、ショー・ロー・トーの割合を超えていたり、収入以上に使っているとしたら、話は別。身の丈の範囲におさえられないと、老後はこれまでの生活水準とかけ離れた暮らしを送るはめに。ボーナスをあてにした使い方は、全支出が把握できずに、気がつけばカード引き落としで貯金が減っているという事態になる。赤字に気づいていないのは大問題なので、しっかり家計の見直しを。また、節約に対して、安物買いの銭失いになりがちだとか、つらいわりに効果が出ないとか、マイナスのイメージを持っていないだろうか。これまで以上に生きたお金を使える機会につながるので、前向きに取り組んでいこう。
[ 節約に向けた処方箋 ]
生涯のライフプランを組んで、お金のかけ方に優先順位をつける。
まずは、家計の現状をしっかりと把握しよう。とくにケース1、ケース3で子育て中の場合には、贅沢をしていても教育費の大きな山を乗り越えていけるのかどうか。老後までのライフプランを組んでみると「今はそんなにお金を使っている場合ではない!」と気がつくはず。また、ケース2、ケース4の人の中で、もしも夫婦で財布を分けていたり、自分がパートで働いた分がまるまる自分の小遣いになっていたりする状況があるならば、トータルで家計を管理する方法を夫婦で話し合う必要がある。
そうして何にどのぐらいお金がかかるのかを知ってから、自分や家族が叶えたい贅沢に優先順位をつけていこう。その際には、漠然と考えず、ノートに書いてリスト化すると整理しやすくなる。また、オーガニックだから、この店で売っているから、値段が高いからというレッテルで「いいものだ」と信じすぎるのも、ある種のブランド依存に近い状態だ。これからは「新鮮な野菜でおいしそう」「一昨年の服をリメイクしてみよう」「露天風呂のないふつうの部屋だけれど、窓からの景色が最高」などと、自分なりの価値観でもの選びをすることを楽しんで。もしどうしても、欲しいものの値段が高い場合には、数や頻度を減らすことでトータルの支出を削減する方法も。
広告