くらし

【タイプ診断付き】チャートで導きます、 5つのタイプ別節約術。

  • 撮影・青木和義 文・石川理恵 イラストレーション・かざまりさ

E:自分磨き優先型

「ためになる」が聖域に!必要経費とご褒美が身の丈を超えている。

[ どんなタイプ? ]
あらゆる角度から習い事に全力投球!

ワークショップ、ネイルサロン、エステ通い、資格講座ーー。このタイプの人に言わせれば、これらはすべて自己投資。自分のためになる支出だから、無駄遣いではない。さらには週末のコースランチや、仕事の合間のコーヒーショップでのひと息も、ご褒美という名の必要経費となる。好奇心が強く、人生を楽しみたい人なので、その興味はどんどん広がり、舞台やライブ通いなど、自己投資の範囲も広がっていく。また、自分だけに限らず、「家族のために」も聖域だ。とくに子どもの習い事や塾、早い時期からのお受験対策は、将来を左右する大切な投資である。「この先生がすごい」と評判を聞くと、そのすごさをわが子に経験させずにはいられない。

今のところ、リターンを回収できるのか、定かでないものもあるが、きっと身になると信じている。

[ 何がよくない? ]
向上心が過剰なために、もっともっととお金を使う。

生きたお金の使い方をする上で、投資の予算を確保するのは、とても大切。効果的な投資を続けることで、未来の自分は作られていく。節約だけに目を向けると、先細りになってしまう可能性が大きいのも事実。

それでも、手取り月収における投資の割合は、25%のバランスが黄金比。25%の中には貯金なども含むため、理想的な自己投資の割合は、多くても8%程度。手取り30万円ならば2万4000円の計算になる。目安の範囲を超えていたり、リターンが見込めない内容にお金をつぎこんだりしているならば、見直しの対象に。このタイプの人は向上心があるため、「もっともっと」となりがち。予算を超えていないか、本当に身になっているかの視点を持って、お金を使っていこう。

[ 節約に向けた処方箋 ]
自己投資の中身をきっちり精査して、お金の使い方にメリハリをつけていく。

投資と浪費は紙一重。使ったお金が単なる浪費にならないように、投資の中身の質を見極めて。人間関係を築くための飲み会が、単なるグチ大会になっていたら、それは投資とは言いがたい。また、投資が予算オーバーになっている場合、ご褒美的なものから見直していこう。0か100、続けるか続けないかで見直すのではなく、たとえばネイルなどは、人に会うときや「ここぞ」のタイミングだけは腕のいい人気店に行き、そうでないときはセルフですませるか、身近な低コストのお店ですませれば、お金の使い方にメリハリがつけられる。

ケース1、ケース3の人で子どもの教育費にお金をかけすぎてしまう場合は、親がさせたいことなのか、子どもがやりたいことなのかで判断。もちろん本当の意味で投資になるのは、子どものやりたいことだ。親のすすめがきっかけになることはあるものの、親のエゴで投資を続けると、お金以外の面でも行き詰まってしまうだろう。

本来、横山式メソッドの投資には、資産運用や貯金も含まれている。ケース5の人は、ひとり暮らしを安定させるためにも、投資の中での貯金の割合はしっかり確保して。目安は手取り月収の17%。月20万円の手取りなら3万4000円の貯金を確保した上で、自己投資にお金を使っていこう。

『クロワッサン』990号より

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