メールを書くのは朝と決めている松本千登世さん。窓から空を見たり、テレビの天気予報から情報を得たりして、必ずその日の天気の話で締めくくる。たとえば、こんな具合。
“穏やかな空ですね。夏日になるとのこと、寒暖差に体調を崩されませんよう。今日もいい一日を。”
「仕事のメールの場合、時には言いにくい内容を伝えなければならないこともあります。そんなときは、くどい言い回しをせず、ストレートに伝える。そしてその際にも、最後にお天気の話と“よい一日を”の一言を入れると、自分も相手も気持ちを切り替えられると思うんです」
便利でスピード感のあるツールだからこそ、相手との一対一の関係を意識しながら、丁寧に書くことを心がけたいと話す松本さん。
「表現がきつすぎたり、言葉が軽すぎたりすると、文面だけが一人歩きして、その人の印象を決めてしまいかねない。そのことをいつも念頭に置いて、送信前に見直しています」