くらし

【辛酸なめ子さん】お財布、見せてもらっていいですか?

  • 撮影・岡本 潔 文・大澤千穂

開運法を盛り込んで、お金が住みやすい“お財布内環境”づくり。

漫画家、コラムニスト 辛酸なめ子さん

辛酸なめ子さんが愛用するのは、今年の1月に買った細身の長財布。
「荷物を減らすべく薄いものに買い換えました。ミニ財布に憧れていたんですが、お札を折ることが金運的によくないと聞くので、買う勇気がなくて」

スピリチュアル方面に精通する、辛酸さん。お財布の中身にもさまざまな開運法を取り入れ、お金にとって居心地のよい環境作りを心がけている。
「お札入れでは高額紙幣に敬意を表して、万札を一番奥に。そしてお札はすべて下向きに収納します。上向きだと飛んで行っちゃう。あと、お財布の中が乱雑だとお金が快適に過ごせないと思うので、レシートはその日に抜き取って、すっきり感を保っています」
お財布内環境の大切さを再認識したきっかけは、親しい人へのプレゼント。
「金運がないと嘆く人にシルバーのお財布を贈ったのですが。1年後に中は荒れ、不思議なことにシルバーの輝きも失われてねずみ色に……。生来の金運のなさによるものかもしれませんが、お金は丁寧に扱ってこそと実感しました。最近はもっとお金と仲よくなろうと、お札を使う時は『さようなら、また来てね』、ATMでお金をおろす時も『ようこそ』と心の中で挨拶してコミュニケーションを取っています」

お金の扱い方はもちろん、節約意識も高い。今の課題は、毎月こまごまと発生する通信費などのコストカット。
「スマホは格安SIMに変えました。動画配信サービスの契約も見直し、LINEも有料スタンプは買わず絵文字で代用するなど、ネット関連の課金項目が増えないようにしています。でも最近、無料で使えるメールの容量が限界に近づいて……かなり焦っています」
そのかわり、心身のコンディションを整えるための出費は惜しまず。
「最近買ったのは、お守りがわりの天然石の指輪。繁華街など“邪気”のありそうな街に行く時に身につけます。マッサージも定期的に行きますね」

抑えられる出費は抑え、自らの癒やしには使う。メリハリある経済感覚を持つ辛酸さんにとって、お金とは?
「世の中を循環するエネルギー。使うことで、また入ってくる。お金を溜めても、使い切れなければもったいないし。『あの時もっとタクシー乗っておけば』とか、死ぬ時に後悔しそうです」
お金同様、持ち物も常に新陳代謝。
「お財布も2、3年で買い換えますし、服もそのパワーを吸収したと感じたら、1年ほどでリサイクルショップに売ります。たまに査定が0円と出てショックを受けることもありますが」

そしてさらなる金運アップのために、いつか手に入れたいものがある。
「風水師いわく、体重の5%の純金を買うと運気が上がるとか。金が高騰中なので今は無理ですが、安くなったらいつかは、と。でも今はメールの空き容量が一番ほしいかもしれません」

お札は万札を奥に、すべて下向きに収納。カードも重要なものは下向きに。
色は風水で「堅実にお金を使える」とされる紺色。

辛酸なめ子(しんさん・なめこ)●漫画家、コラムニスト。東京都生まれ、埼玉県育ち。執筆活動やテレビなど多方面で活躍。近著『おしゃ修行』(双葉社)、『魂活道場』(学研)ほか。

『クロワッサン』980号より

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