「魚でも野菜でも、素材がよければ、塩で食べるのが一番おいしい」
こう話す奥田政行さんが山形県鶴岡市にイタリア料理店『アル・ケッチァーノ』を出して18年になる。庄内の食材を愛し、その味を最大限に引き出すロジックを、「料理」という形で国内外に発信。奥田さんを天才料理人と呼ぶ人がいるが、その理由は「野菜の気持ちになって」土を味わい、「魚の声を聞くために」海水を舐めるといった、食材を育む自然と語り合う姿勢ゆえ。
そんな奥田さんが、昨年『イル・フリージオ』という魚バルを鶴岡駅前に出店。寿司を塩とオイルで味わい、ワインとのマリアージュも楽しめるという。