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片づかない悩みあれこれ、アドラー心理学の応用で解決に導きます。

別名、勇気づけの心理学といわれるアドラー心理学。そのエッセンスを片づけに取り入れたら、自分にとって快適な部屋が手に入ります。

撮影・青木和義

[STEP 1]自分の気持ちと向き合って課題を整理することで、すべきことが見える。

「どんな部屋にしたいか」と問われても、明確に答えられない人が多いはず。下記の4つの質問の答えをメモ帳などに書き出すことで、具体的なイメージがわいてくる。悩みから願望、そしてできることへと連想していくことで、スムーズに理想の部屋を想像できるのだ。
「ナチュラルな雰囲気、北欧風などとインテリアのテイストを思い浮かべるのではなく、ソファに座ってゆっくりテレビを見たいなど、できるだけ具体的な行動を考えるのがポイントです」

課題整理のための質問

1.  悩んでいることは何ですか? 何がどう不便なのですか? 何がつらいのですか?
2.  本当はどうなりたいですか? どうなったらいいと思いますか?
3.  今のあなたにできることは何ですか? 思いつくだけ書いてください。
4.  その中で、最も簡単なのはどれですか?

[STEP 2]片づける場所のものをすべて出して、分けて、減らして、整理する。

片づける場所には大抵、適正な収納量を超えた量が収められているので、減らさなければならない。
「要らないものを整理するために、まずはすべてのものを取り出しましょう。また、すべて出すことで、現状の収納スペースの大きさも把握できます。そしてアイテム別、所有者、使う場所、使う頻度など、自由にいくつかのカテゴリーに分けていきましょう。あなた流の仕分け方でよいです」

仲間分けができたら、それぞれを残すか手放すか整理する。物を見て「快」「不快」どちらの気持ちを強く感じるかを基準に決めるとよい。
「先に仲間分けをすることで頭の整理がつきやすくなり、自分の気持ちに素直になれます」

[STEP 3]便利さと快適さを基準に、4つの方法から選んで収納する。

最後に、適正量となった物を場所に合った方法で収納しよう。
「たくさんの収納グッズや収納方法があるように思えますが、実は引き出しにしまう、棚に置く、吊るす、箱にしまう、の4パターンのいずれか。何を収納するにしても、このどれかの方法ですっきり収納できます」

その際、以下のコツを念頭に置いて収納を。引き出しの場合はできるだけ立てた状態で置く。棚の場合は、奥行きを活かした収納を心がける。吊るす場合は1つのハンガー、フックには1つのものを。箱なら、違うジャンルのものを混ぜない。
「とりあえず収納してみて、不便なようなら収納グッズを買い足していきましょう。収納グッズを先に買うと、快適さよりもグッズを使うことが優先されてしまいます」

収納4タイプ

1.  引き出し
2.  棚
3.  吊るす
4.  箱

家族みんなでリセットタイムを設け、片づいた部屋をキープする。

快適な部屋が実現したなら、それをキープしなければ意味がない。そのためには家族の協力が必須。
「物が出しっぱなしになりやすい家庭は1日1回、リセットタイムを設けましょう。1日で散らかったものくらいの量なら、家族みんなで5分ほど頑張るだけで、すぐにきれいになるはずです。夕食前、入浴前、寝る前が習慣になりやすいのでオススメですよ」

また、子どもの成長や生活スタイルの変化が起こるタイミングで、片づけ方法を見直していく。STEP1の質問項目に立ち返り、不便なポイント、不快なポイントを解消していく。

3ステップのあとのキープ方法

●1日1回リセットする。
●年に数回見直しする。

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