【ソテー】理屈がわかれば“面倒”は“コツ”になる。川津幸子さんの料理の基本形。
「100文字レシピ」の生みの親、川津幸子さんに教わる料理の基本。ソテーがぐっとおいしくなる最大のコツとは?
撮影・青木和義 スタイリング・綾部恵美子 文・新田草子
【ソテー】むやみにいじらないことが、おいしく焼く最大のコツ。
ソテーも、ちょっとしたコツでぐっとおいしくなります。ここでは鶏肉を使いますが、基本はどの肉も同じ。まず、火の通りをよくするために肉は必ず焼く30分前には冷蔵庫から出しておきます。鶏肉は臭みのもととなる黄色い脂肪を取り除き、しっかり熱したフライパンに皮目から入れます。あとは焼き色がつくまで動かさないこと。皮の香ばしさが旨味になるので、いじらず我慢です。今回はクリーム仕立てに。マスタードのほか、トマトやカレー風味もおいしいですよ。
チキンソテー粒マスタードクリームソース
【材料】
鶏もも肉 2枚
白ワイン・生クリーム 各1/2カップ
粒マスタード・バター 各大さじ1
塩 小さじ1/2〜
こしょう 適量
サラダ油 大さじ2
クレソン 適量
【作り方】
1. 鶏肉はそれぞれ4つに切り、余分な脂肪を取り除いて、塩、こしょうをふる。
2. フライパンにサラダ油を熱し、鶏肉を皮目から入れて焼く。香ばしい焼き色がついたら、裏返してさっと焼き、白ワインを加えて5分ほど煮る。
3. 生クリームを入れてさっと煮て、仕上げに粒マスタード、冷たく硬いバターを加えてフライパンをゆすり、とろみをつける。器に盛り、クレソンを添える。
6つのポイント
※レシピは原則的に4人分、電子レンジは500Wです。
川津幸子(かわつ・ゆきこ)●料理研究家。家庭料理のコツをわかりやすく解説する姿勢にファン多数。著書に『100文字レシピ』シリーズ、『あいうえおいしい。』『あの味が自分でできる くいしんぼレシピ』など。
『クロワッサン』969号より