アメリカンフットボール選手として活躍後、TBSに入社。現在はフリーキャスターとしてテレビやラジオで多くの番組に出演する有馬隼人さん。今回挙げてくれた『信濃屋嘉助』のブランデーケーキは、有馬さんがTBS在籍時に出合ったお菓子だ。
「16年ほど前に『はなまるマーケット』の取材で信濃屋さんを訪ねた時に見つけて購入したのが最初です。会社にお土産として持ち帰って食べたのですが、ブランデーの効いた芳醇な香りと、これでもかというほどのしっとりとした食感にびっくりしました。アナウンス部の先輩が1切れ持っていったかと思うとすぐに戻ってきて『もう1個食べていいか』と聞かれたことを今も覚えています」
『信濃屋嘉助』は群馬県の南牧村で明治10年に創業した老舗の菓子処。練り切りや羊羹、饅頭など和菓子がメインだが、ブランデーケーキやフルーツケーキも手掛けている。
「趣のある和菓子店ですが、洋菓子もきちんとした風味やコクがあって、美味しい。このブランデーケーキも一度食べたら記憶に残る味でした。ただ、アルコールに弱い方にはおすすめしないようにしています。生地の底の部分はブランデーそのもののような感じですから(笑)」
それ以来、自分用にたびたび取り寄せることはもちろん、知人にも贈るようにしている。
「お取り寄せなどに精通した方に差し上げた際に『これは知らなかった』と言われた時はうれしかったです。贈った後に『あれはすごいね』と連絡をくれる方も多いですね」
長年の経験でこのケーキのお供にはコーヒーより紅茶がおすすめだという。
「それも、ダージリンやアールグレイだと香りが喧嘩するので、アッサムティーがいちばん合うと思います」