【バス・トイレ・洗面所編】水回りをリフォームすると、 暮らしの質がぐんと上がります。
文・新田草子 リフォーム実例写真提供・スタイル工房
【お悩み】トイレが寒くて、夜中に行くのがおっくう。 手すりも今のうちにつけたほうが安全?
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【解決策】寝室の近くに移動するのも一案。手すりは、手洗い器が役に立つ。
廊下から各部屋に行く間取りの家は、たいていトイレが寒い。
「寝室から直接出入りできる場所に移すか、暖房器具を取り付けて温度差をなくします」
手すりは慌てなくてもOK。
「心配なら後からつけられるよう、壁に芯材を入れておきましょう。カウンター付きの手洗い器も手すり代わりになります」
寝室とトイレが隣り合わせにできれば、温度差に悩まされることもない。長いカウンターの手洗い器は、ちょっとつかまるのに便利。手すりはつけたくないけれど心配、という人にもおすすめ。
寝室やリビングから出入りする位置にトイレを移すのが難しい場合は、便器をコンパクトにするなどして、暖房器具をつけるスペースを確保。これだけでもヒートショックを防ぐ効果は大。
【お悩み】便器の周りが入り組んでいて掃除がしづらい。そのせいか、においも染みついてしまって……。
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【解決策】タンクレスなら広々、掃除もラク。 消臭効果のある床材もオススメ。
「空間が広く掃除がしやすいし、上部の手洗い管の掃除も不要。トイレはタンクレスがベスト」
悩みのタネのひとつが尿の飛び散りだが、タンクレスなら、
「ドアや壁との間にゆとりが生まれるので、男性にも座って用を足して、と頼みやすいのでは。無理な場合は、床や壁に消臭効果のある素材を使う手も」
より掃除がラクなモデルもいろいろ。こちらは特殊なガラス層を焼き付けた素材を採用した、TOTOの「ネオレスト」。縁裏がなく、掃除も縁を握るようにしてサッと拭くだけ。
TOTO「ネオレスト」は従来の便器より10㎝奥行きが短く、コンパクトなところも高ポイント。写真は既存の配管を利用して手洗い器もつけられる「ワンデーリモデル」の設置例。マンションのリフォームにもぴったり。(TOTO 0120-03-1010)
TOTOの「ハイドロセラ・フロアJ」は、抗菌・防臭効果にすぐれたセラミック製の床材。汚れが染み込まず、手入れがラク。写真のようにフローリングと組み合わせても使える。