【アレンジレシピ編】あるもので食べたいおかず作り。発想を転換して食卓に広がりを。
食材を揃えないと料理はできないと思っていませんか？ ないならないなりに作ることで、むしろレパートリーは広がっていくのです。料理家・坂井より子さんに、「半調理」の食材を使ったアレンジレシピを教えてもらいました。
撮影・小林キユウ 料理製作・坂井より子 文・新田草子
ひじきの醤油煮
五目にせずにひじきだけで煮ておけば、おにぎりに卵焼きに、と万能に使える。
【材料（作りやすい分量）】
乾燥ひじき 10g
醤油 大さじ3
酒 大さじ2
みりん 大さじ2
【作り方】
1. ひじきは水につけて戻し、ざるに上げて水気を切る。
2. 鍋に1を入れ、醤油、酒、みりんを加えて火にかけ、時々かき混ぜながら水分がなくなるまで煮る。
【アレンジ】だし巻き卵
いつもの卵焼きに加えるだけ。味わいも栄養価もアップ。
【材料（3〜4人分）】
卵 4個
A［砂糖 大さじ1 出汁 大さじ4 ひじきの醤油煮 大さじ2］
サラダ油 少々
【作り方】
1. ボウルに卵を割り入れてAを加え、卵の白身を切るようによく混ぜる。
2. 卵焼き器に油を熱し、1の量を入れて大きく混ぜる。
3. 半熟になったら巻いて片側に寄せる。同様に残りの卵液を2〜3回に分けて焼く。
【アレンジ】つくねの甘酢あん
食べごたえもごちそう感も増す、定番にしたいお総菜。
【材料（4人分）】
鶏ひき肉 300g
A［玉ねぎのみじん切り 1/2個分 卵黄 1個 片栗粉 大さじ2 ひじきの醤油煮 大さじ2 塩、こしょう 各少々］
甘酢あん［酢、醤油 各大さじ3 砂糖、酒 各大さじ2 片栗粉 大さじ1］
サラダ油 少々
【作り方】
1. 鶏ひき肉をボウルに入れ、粘りが出るまでよく混ぜる。Aを入れてさらに混ぜる。
2. 1を8等分し、厚さ1㎝ほどの小判型に形作る。
3. フライパンに油を熱し、2を入れて焼く。火が通ったらフライパンの余分な油を拭き取り、甘酢あんの材料を入れ、煮詰めるようにからめる。
坂井より子●料理家。長年の主婦歴を生かし、やさしい家庭料理や暮らしの知恵を若い世代に伝える。著書に『より子式・日々の重ねかた 暮らしをつむぐ』（技術評論社）ほか。
『クロワッサン』958号より
03 / 03
