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猫もタンパク質不足? 週に一回は「自然食」を。

猫にとって本当に必要な栄養とは何なのか? 猫が昔から食べてきたものから見えてきたのは「自然食」という食の在り方でした。

撮影・千田彩子 文・葛山あかね

自然食というと、ナチュラルな手作りごはんといったものを思い浮かべるかもしれないが、ここで紹介するのはそうしたものとは少し違う。

「簡単にいえば、猫が本能的に選択して食べているもの。猫本来の食性に適した食事のことを自然食と呼びます」そう話すのは「なちゅらさなっと」を主宰する小野みち代さん。猫の健康を維持するための自然食講座を積極的に開催している。「まず考えていただきたいのはイエネコの祖先である野生の猫たちは、何を食べてきたかということです」

猫はもっとも進化の少ない動物であるという。野生時代から遺伝子はほぼ不変といわれ、「そんな猫が昔から好んで食べてきたのは、ねずみ(ラット)や鳥などの生き物です」。栄養学的に見ると、ラットの体組(上グラフ参照)はタンパク質が6割、脂質がおよそ3割、カルシウムや鉄などを含む灰分が1割を占めている。

「実際には水分も考慮しますが、タンパク質が猫にとって重要な栄養素であることは明らかです」

猫が本能的に捕食してきたラットの 体組成(水分を除く)は6割以上がタ ンパク質。猫にとってタンパク質が いかに重要であるかが分かる。
猫が本能的に捕食してきたラットの 体組成(水分を除く)は6割以上がタ ンパク質。猫にとってタンパク質が いかに重要であるかが分かる。
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