フレキシブルに使いやすく!
DIYキッチンの作り方。
思う存分DIYを楽しむために、キッチンの壁を1枚、手前に増やしたというインテリアスタイリストの石井佳苗さん。ヒントがいっぱいのキッチン、見せていただきました。

「必要なとき、必要な場所にモノがあると便利ですね」と石井佳苗さん。
「自分で選んだ『ハーマン』のガスコンロに合わせて、ステンレスのキッチン台をオーダーしました。床材や壁材は自分で選び、プロの力を借りてリノベーション。材料やパーツを自分自身でセレクトするのが、DIYの第一歩ですね」
色を塗り替え、棚やフックを付けるのは好きなときに好きなように。というのも、思う存分DIYを楽しむためにキッチンの壁を1枚、元の壁の手前に増やしてあるから。
「厚さ24㎜の木材の壁を取り付けて、どこにでもネジや釘やフックを付けられるようにしてあります。じつはリビングの壁も1枚、同じように増やしてあります。ペイントの壁は塗り替え、付け替えがフレキシブルにできて快適ですよ」

キッチンのそばに低い収納を設けて、リビングと仕
切りながら一体になった快適な空間を実現。

床置き用の棚が逆さに固定してあるこちらの壁にも、じつは厚さ24㎜の木材の壁が増設してある。
キッチンをもっと使いやすくする!
ヒントがいっぱいです。
飾り棚、手作りの鏡、ライト……
必要なものを自在に取り付ける
タイルは60㎝角のシートを手貼り。木箱を壁に固定して棚にしたり、手作りの鏡を設置したり。「ここに鏡があると部屋が広く感じます。意外に合いましたね」ヘッドの位置を調節できるライトも壁に固定されています。「右のライトは鍋の中を、左のライトはシンクを照らします」

細かなこだわりが使いやすいキッチンを実現。
使い勝手を考えてキッチン台にバーを設置。
目立たないように、キッチン台と同じ素材でものをかけられるバーを取り付けました。
「これは重宝しています。普通は取り付け金具が目立つデザインになりがちなんですが、オーダーでステンレスを折り曲げ加工してもらい、すっきり作れました」

さりげないデザインが素敵。
シンプルなキッチンだから
収納が工夫しやすい。
棚をつけないオープンタイプのキッチンだからDIYが生きます。奥行きが同じ箱をOSB合板(という木材)で作り、キャスターを付けました。楽に引き出してフライパンや鍋、蓋、ボウルやバットなど大きなものが収納できる。「スチールの缶の中に、種類別にものを片付けておくとキッチンがすっきり機能的に使えます」

木箱にキャスターを付けて。

なんとびっくり。こちらもDIY。
存在感ある換気扇。
フードはオーダー、では蛇腹は?
ガスコンロの上にはブリキの巨大なフードが。「もともとあった換気扇を覆って蛇腹のチューブを伸ばし、ブリキのヘッドを付けました。ブリキ部分はキッチン台と一緒にオーダーしましたが、蛇腹はホームセンターで1、200円で調達します」
チューブは掃除が大変なので、汚れたらチェンジするそう。
『クロワッサン』915号より(2015年12月25日号より)
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