京都から電車に揺られて伏見・宇治へ。お茶の魅力を再発見!
茶の湯文化で栄えた伏見から、京の銘茶の産地・宇治へ。「京都のお茶」文化に触れ、心落ち着く大人の時間を。
撮影・黒川ひろみ イラストレーション・網中いづる 文・中岡愛子
京都市内の中心部から少し足を延ばすだけで、知らなかった京都に出合う。豊かな川のせせらぎ、青い空、鳥の声。たまには市街地から離れ、テーマを決めて小旅行するのも愉しい。
京都といえば、「お茶」文化が根づいた街。まずは各駅停車で伏見方面へ。老舗の専門店で良質な茶葉に触れ、お土産には「秀吉の大茶会に献上された」羊羹を。伏見から、大河ドラマ『光る君へ』で注目された宇治までも電車に揺られてあっという間。「普茶(ふちゃ)料理」で知られる寺院を訪ねたあと、宇治川沿いを散策しながら、桃山時代から続く窯元でうつわ探し。お茶の歴史を知ることで、京都の奥深さを再発見できる。
ちょっと立ち寄り。
宇治上神社
世界文化遺産に登録。唯一残る宇治七名水も。
菟道稚郎子(うじのわきいらつこ)、応神天皇、仁徳天皇を祀る。平安時代に藤原氏が平等院を建立し、その鎮守社として崇敬されてきた。日本最古の神社建築で国宝に指定された本殿は、山の緑を背負うような姿も美しい。
◆京都府宇治市宇治山田59
TEL.0774・21・4634
授与所9時〜16時10分
京阪「宇治」駅から徒歩10分、JR「宇治」駅から徒歩20分。
『クロワッサン』1137号より
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