京都の地元客に愛されるアラカルト主体の割烹
長年、京都の食を取材してきたライター・中井シノブさんが、この街らしさが味わえる割烹を選りすぐって紹介。
撮影・東谷幸一 文・齋藤優子
祇園・宮川町|食場大野
移ったばかりの宮川町で肉も魚も旨いもん三昧
「最初の3品がお決まりで、あとは好きなものをという、いま増えている形。初心者でもオーダーしやすいと思います」
京都人御用達の魚料理店『味どころ しん』で魚の目利き、捌き方から接客まで、すべてを学んだという店主の大野道洋さん。10周年となる今年1月、宮川町に移転オープンした。
魚を皮切りに、肉、野菜、米と、10年間で得意とする食材の幅をぐんぐん広げ、豪快かつ繊細な調理で、常連客の心をがっちりつかむ。魚や天然鰻は主に大分の豊後水道から、野菜や筍は塚原にある自宅の畑から。そして牛肉は滋賀・岡崎牧場の近江牛。このヘレカツは、ほとんどの人が頼む定番。突き出し、お造り、お椀の次は、さて何にしようか、悩ましい。
京都市東山区宮川筋2・267 祇園宮川町グランレブリー
TEL.075・555・3018
営業時間:17時〜21時 日曜休
最初の3品(突き出し、お造り、お椀)がお決まり。移転して入り口にワインセラーを設置。ワインはグラス1,200円〜。
『クロワッサン』1137号より
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