夫婦の蔵書が混じり合う大きな棚を家の中心に KIKIさんの個性あふれる本棚
仕事の一環として、究極の私的空間として。本棚の使い方は本当にひとそれぞれ。今回は一筋縄ではいかない究極の本棚を見せてもらった。
撮影・柳原久子 文・鳥澤 光 構成・中條裕子
東京と逗子を行き来して、夫と2人の子ども、愛犬と暮らすKIKIさん。
「逗子には夫の本があふれているんですが、東京では本棚に入るだけ、とルールを決めて数カ月ごとに整理します」
「並んでいるのは思い入れがある本、好きな作家の本、子どもに読んでほしい本や人に薦めたい本。リビングとワークスペース、寝室にも本棚があります」
家の中央に造作された本棚は、リビング側はTV台や飾り棚も兼ねる。反対側はワークスペースで、ここに備え付けの本棚ももちろんフル活用中。
「本棚の上部に抜けを作ってもらって、リビングとワークスペースにゆるやかなつながりをもたせています。山や探検、キャンプなどのテーマや作家などで分類しているなかに夫婦の本が混在。南木佳士さん、松家仁之さん、堀江敏幸さん、保坂和志さんをはじめ、日常のなかに小さく光り輝くものを見つけるような書き手の小説が大好きで、夫婦二人で同じ本を読むことも多いのでこのスタイルに落ち着きました」
『クロワッサン』1136号より
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