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元気なうちに少しずつ、親と始める終活ガイド「最期の過ごし方編」

子どもが先導したい親の終活。優先してやっておきたいことと、話を引き出すひと言を、終活プランナーの奥山晶子さんに聞いた。

イラストレーション・井上沙紀 文・中嶋茉莉花

突然の別れの時、慌てないために

話しづらい介護や終末期医療のこと。でも親の意志を最後まで尊重するために、少しずつ情報を集めましょう。

「どんな介護を望むかは、家のリフォーム予定を尋ねたり、親戚の介護状況を話題にあげてヒアリングを。特に直接的に聞きづらい終末期医療の希望は、知っておけば最後の時期に家族も慌てず覚悟を持って選択できます。親の今後の考え方も見えてくるでしょう」

延命治療への意思を聞く

心臓マッサージ、気管内挿管、人工呼吸、経管栄養など希望を聞いておきたい項目は多々。

「国を挙げて在宅医療を推進しているので、そんな話題で感想を求めてみてもいいでしょう」

子自身のマイナ保険証や自動車免許更新時の話をきっかけに、臓器提供の話題に触れ、延命治療まで話を広げても。

「情報はきょうだい間で共有、あるいは書面で残しておくと、いざという時に迷いません」

聞き方:マイナンバーカードの下って書いた?

いざという時のため親子で保管場所を決めておく

明日突然に倒れ、入院する、そのまま二度と自宅に戻れない事態が起こらないとも限らない。その時に慌てないためと伝え、必要書類や印鑑の所在は聞いておきたい。

知っておきたいリスト

・健康保険証
・預金通帳
・印鑑
・生命保険証書

聞き方:何かあった時のために知っておきたいんだけど。

  • 奥山晶子

    奥山晶子 さん (おくやま・しょうこ)

    終活プランナー

    日本初の喪主向け葬儀実用誌を発刊後、終活分野で幅広く活躍。著書に『ゆる終活のための親にかけたい55の言葉』(オークラ出版)。

『クロワッサン』1134号より

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