小松菜とちくわのさっと煮——吉田愛さんの出汁がなくても滋味深い煮物
撮影・新居明子 スタイリング・白男川清美 文・新田萱子 撮影協力・UTUWA
冷蔵庫にある野菜で素早く一品
材料(2人分)
ちくわ 2本
小松菜 150g
ごま油 小さじ1
A[水 150ml みりん、しょうゆ 各小さじ2]
七味唐辛子 適量
作り方
1. ちくわは5mm幅の斜め切りにする。小松菜は茎と葉に分け、それぞれ4cm幅に切る。
2. 鍋にごま油を中火で熱し、ちくわを炒める。油が回ったらAを加え、煮立ったら小松菜の茎を加えて1分ほど煮る。葉を加え、しんなりとするまでさっと煮て、味をみて足りなければ塩少々(材料外)で調える。
3. 器に盛り、七味唐辛子をふる。
「出汁はかつお節や昆布で取るものと思われがちですが、肉や野菜などの食材から染み出るうまみも立派な出汁。コツを押さえれば、水といつもの調味料で充分おいしい煮物が作れます」
と、料理家の吉田愛さん。
「骨付き肉やしいたけなどうまみのある食材を使いつつ、焼いて香ばしさを加えたり、油でコクを補うことで満足感のある一品に。物足りなくなりそうなときは、オイスターソースやナンプラーを少量加えると味が決まります」
食材のうまみを生かし切るには、少ない煮汁で煮詰めることもポイント。
「かぼちゃなど深めの鍋で煮たほうがおいしいもの以外は、食材を平らに並べられるフライパン利用がおすすめ。少ない水分で調味料を均等に行き渡らせることができ、効率よく火を通せます。白菜のように水分が多い野菜を使うときは、片栗粉でとろみをつけておいしさを閉じ込めましょう」
野菜をふんだんに使ったレシピを教えてもらった。
『クロワッサン』1129号より
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