鶏スペアリブとれんこんの甘酢【吉田 愛さんの出汁がなくても滋味深い煮物】
撮影・新居明子 スタイリング・白男川清美 文・新田萱子 撮影協力・UTUWA
鶏スペアリブとれんこんの甘酢煮
酢の効果で味わい深く、柔らかく。
焼き目をつけた鶏スペアリブのうまみを、れんこんに絡めながら照りよく仕上げて。れんこんの代わりにごぼうや大根などで作ってもおいしい。
【材料(2人分)】
鶏スペアリブ(手羽中を縦半分に切ったもの)6〜7本分(300g)
れんこん 1節(200g)
サラダ油 小さじ1
A[水 200ml しょうが薄切り 3〜4枚 赤唐辛子 1本(種を除く) 酒、酢、しょうゆ 各大さじ1と1/2 砂糖 大さじ1]
【作り方】
1.れんこんは皮をむいて1cm厚さの半月切りにし、水にさっとさらして水気を切る。
2.フライパンにサラダ油を中火で熱し、鶏スペアリブの皮目を下にして並べ、焼き色がつくまで3分ほど焼く。1を加えて炒め合わせ、Aを加える。煮立ったら落とし蓋をして、途中で一度上下を返して弱めの中火で10分ほど煮る。
3.落とし蓋を取って強めの中火にする。煮汁にとろみがつき、照りが出るまで時々混ぜながら煮詰める。
「出汁はかつお節や昆布で取るものと思われがちですが、肉や野菜などの食材から染み出るうまみも立派な出汁。コツを押さえれば、水といつもの調味料で充分おいしい煮物が作れます」
と、料理家の吉田愛さん。
「骨付き肉やしいたけなどうまみのある食材を使いつつ、焼いて香ばしさを加えたり、油でコクを補うことで満足感のある一品に。物足りなくなりそうなときは、オイスターソースやナンプラーを少量加えると味が決まります」
食材のうまみを生かし切るには、少ない煮汁で煮詰めることもポイント。
「かぼちゃなど深めの鍋で煮たほうがおいしいもの以外は、食材を平らに並べられるフライパン利用がおすすめ。少ない水分で調味料を均等に行き渡らせることができ、効率よく火を通せます。白菜のように水分が多い野菜を使うときは、片栗粉でとろみをつけておいしさを閉じ込めましょう」
野菜をふんだんに使ったレシピを教えてもらった。
『クロワッサン』1129号より
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