非常時にも温かい食事で心に栄養、今泉マユ子さん考案の「お湯ポチャレシピ(R)」。
撮影・黒川ひろみ スタイリング・中村弘子 構成&文・singt 撮影協力・UTUWA
いろいろお湯ポチャレシピ(R)
カレー餅
食欲をそそるカレーと力が出る餅のコンビ。お湯ポチャレシピ®なら、家族各自で違う味のカレーも同時調理可能。
【材料(1人分)】
レトルトカレー 1人分
切り餅 2個
【作り方】
1.高密度ポリエチレン製ポリ袋にカレーを入れ、カレーに軽く埋めるようにして切り餅を入れる。
2.前ページの「基本のお湯ポチャレシピ(R)」の作り方1~4と同様にし、加熱時間は沸騰後10~15分、蒸らし時間は5分にする。
オムライス
ほぼ完全栄養食の卵に、チーズでうまみとたんぱく質をプラス。サラミ入りケチャップライスと組み合わせて、栄養たっぷり、満足感のある味に。
【材料(1人分)】
ケチャップライス[無洗米(または精白米)70g、トマトケチャップ 大さじ2、ドライサラミ(スライス)4枚、水 100ml]
オムレツ[卵 2個、好みのチーズ(ピザ用ミックス、粉チーズなど)適量]
トマトケチャップ 適宜
【作り方】
1.高密度ポリエチレン製ポリ袋にケチャップライスの材料を入れ、全体が均一になるまで袋の上からもむ。
2.別の高密度ポリエチレン製ポリ袋に卵を割り入れ、チーズを加えて袋の上からもむ。
3.前ページの「基本のお湯ポチャレシピ(R)」の作り方1~4と同様にし、いずれも加熱時間は沸騰後20分、蒸らし時間は10分にする(オムレツ単体で作る場合、加熱時間は沸騰後10分、蒸らし時間5分)。また、オムレツの袋は鍋に入れてから舟形に形を整えるとよい。
4.ケチャップライスを器に盛り、オムレツをのせて、好みでケチャップをかける。
あさりと塩昆布のパスタ
うまみの濃いあさり水煮缶詰や塩昆布は、具にも調味料にもなり、重宝するので常備したい。コーンを加えると、食感と彩りのアクセントになる。
【材料(1人分)】
スパゲッティ(7分ゆで)100g
あさり水煮缶小 1缶(固形量40g)
ホールコーン 50g
塩昆布 5g
ドライパセリ 適宜
水 150〜200ml
【作り方】
1.スパゲッティは長さを半分に折り、高密度ポリエチレン製ポリ袋に入れて水を加える。なるべく空気を抜いて下から袋の口に向かってねじり上げ、上のほうで結び、水が全体に行き渡るように袋の上からパスタを平らにならす。
2.前ページの「基本のお湯ポチャレシピ(R)」の作り方2~4と同様にし、加熱時間は沸騰後、スパゲッティの袋の表示時間どおりにする(蒸らし不要)。袋をほどき、あさりを汁ごと、コーン、塩昆布を加えて混ぜ合わせる。
3.器に盛り、好みでパセリをふる。
2種の蒸しパン
おやつ作りも、お湯ポチャレシピ(R)にお任せ。生地作りは常温保存できる豆腐の水分を利用し、ホットケーキミックスと混ぜるだけ。
【材料(作りやすい分量)】
生地[ロングライフ〈常温保存可能〉豆腐300g、ホットケーキミックス 150〜200g、サラダ油 大さじ1]
トッピング(甘納豆、カルパス、粉チーズ、ドライパセリなど)適量
【作り方】
1.ポリ袋に生地の材料を入れ、全体が均一になるまで袋の上からもんで混ぜる。
2.高密度ポリエチレン製ポリ袋を2枚用意し、1の袋の角を少し切り落とし、1/2量ずつ絞り入れる。生地を平らにし、それぞれに好みのトッピングをのせる。
3.前ページの「基本のお湯ポチャレシピ(R)」の作り方1~4と同様にし、加熱時間は沸騰後20分、蒸らし時間は10分にする(生地を2つに分けず、大きな1つに作る場合は、沸騰後、中火で15分、上下を返してさらに15分加熱し、蒸らし時間10分)。
4.袋から取り出し、食べやすく切る。
火も水も使わず作れる栄養いっぱいのおかず(即食レシピ(R))
切り干し大根のイタリアンサラダ
【材料(2人分)】
切り干し大根25~30g(汚れが気になれば洗う)
ツナオイル漬け(パウチ、または缶)50g
トマトジュース(食塩不使用)100ml
粗びき黒こしょう 適宜
【作り方】
1.ポリ袋に切り干し大根をほぐし入れる。ツナをオイルごと、トマトジュースを加える。
2.袋の上から軽くもむ。すぐ食べられるが、20分以上おくと味がよりなじむ。好みで粗びき黒こしょうをふる。
さばとわかめのごまあえ
【材料(1〜2人分)】
さば水煮缶1缶(190g)
乾燥カットわかめ 大さじ1
白いりごま 大さじ1
酢 小さじ1
【作り方】
1.ポリ袋にさばを缶汁ごと入れ、残りの材料をすべて加える。
2.袋の上から軽くもみ、わかめが戻るまでなじませる。
常備しておきたい、防災調理のための道具。
鍋
使い慣れた、ふた付きの深鍋を用意。1〜4人の家族で直径22cm前後のものが目安(大きすぎると水が多く必要になる)。鍋底に敷く皿は、なければ耐熱の金ザルなどで代用しても。
カセットコンロ
災害時、ガスや電気が使えなくなっても安心。商品によって火力やカセットガスボンベの着脱方法が異なるので、普段の食事作りにも取り入れて、使い慣れておくことが大切。
高密度ポリエチレン製ポリ袋
高密度ポリエチレン製であることを必ず確認し、耐熱性で、食品を湯せんできるものを使う。
カセットガスボンベ
1人あたり約6本(1週間分)を目安に備える。経年劣化するため7年を目安に使いきり、ローリングストックするのがおすすめ。使い始めた日付をマジックで書いておくとよい。
ペットボトルの水
飲料水は1人1日3L×最低3日分、できれば1週間分以上を、2Lと500mlのボトルを組み合わせて備蓄するのがおすすめ。お湯ポチャレシピ(R)調理の際は、蒸発した分だけ足して節水を。
『クロワッサン』1124号より
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