韓国好きの料理家・重信初江さんが案内する新大久保。買った食材で本格韓国料理も作ろう。
撮影・青木和義 イラストレーション・いいあい 文・小笠原章子
新大久保で買った韓国食材を使って、現地の味を再現。
ポッサム
もちもちした独特の弾力は皮付き肉ならでは。キムチやアミの塩辛と一緒に葉野菜で包んで食べれば、気分は韓国!
【材料(4人分)】
皮付き豚バラブロック肉 400〜500g
A[にんにく、長ねぎの青い部分 各適量]
B[酒1/2カップ 味噌 大さじ2]
キムチ、えごまの葉、サンチュ、アミの塩辛 各適量
【作り方】
1.豚肉はたっぷりの水に30分ほどつけて血抜きをする。
2.水気をきった豚肉を鍋に入れ、水を新たに6〜7カップ(肉が全体にかぶるくらい)加え、A、Bも加えて強火にかける。煮立ったら弱火にし、竹串で肉を刺して赤い汁が出なくなるまで40〜50分ゆでる。そのまま15分ほどおく。
3.キムチは食べやすく切る。えごまの葉とサンチュはよく洗って水気をきる。
4.2を食べやすく切って器に盛り、3とアミの塩辛を添え、好みで包みながら食べる。
ホバクジョン
「ホバク」と呼ばれる淡泊な韓国かぼちゃをカリッと焼いてジューシーなおいしさに。ズッキーニで代用しても。
【材料(2人分)】
韓国かぼちゃ 1本(250g)
塩 小さじ1/4
小麦粉 適量
卵 1個
サラダ油 大さじ1
A[醤油、酢各 大さじ1/2 ごま油 小さじ1/2 砂糖 少々]
【作り方】
1.韓国かぼちゃは1cm幅に切り、塩を全体にふって10分おく。
2.ペーパータオルで水気をおさえ、小麦粉を薄くまぶす。溶いた卵にくぐらせ、サラダ油を熱したフライパンに並べ、弱めの中火で2分ほど焼く。
3.上下を返してさらに2分ほど焼き、油をきって器に盛る。Aを混ぜ合わせたタレを添える。
豆もやしのナムル
極太の韓国産アグもやしで作ると歯ごたえが格別。箸を使わず手であえて味をなじませるのがコツ。
【材料(作りやすい分量)】
アグもやし 400g
A[長ねぎ(みじん切り)、白すりごま 各大さじ2 ごま油 大さじ1 おろしにんにく、醤油 各小さじ1 塩 小さじ1/2 こしょう 少々]
【作り方】
1.アグもやしは塩(分量外)を入れた熱湯に入れ、好みの硬さになるまで2分〜2分30秒ゆでる。ザルに上げて水気をきる。
2.1をボウルに入れ、Aを加えて和える。
トッポギ
棒状のもちを甘辛いソースでとろりと煮た屋台の定番。魚のすり身を薄くのばした韓国おでんからもいいだしが出る。
【材料(3〜4人分)】
トッポギ 250g
韓国おでん 4枚
長ねぎ 1/4本
A[コチュジャン、砂糖 各大さじ4 おろしにんにく 大さじ1/2]
水 3カップ
【作り方】
1.トッポギはさっと水洗いしてザルに上げ、韓国おでんは6等分に切る。長ねぎは粗みじん切りにする。
2.Aをフライパンに合わせて水を少しずつ加え、ダマにならないように混ぜる。
3.1を加え、焦げやすいので時々底から混ぜながら、少しとろみがついてトッポギが柔らかくなるまで弱めの中火で8〜10分煮る。
ブテチゲ風ラーメン
チーズに麺をからめて食べる、程よい辛さとジャンクな味がくせになる一品。鍋からそのまま食べるのが韓国式。
【材料(1人分)】
インスタントラーメン(袋)1袋
豚ひき肉 50g
長ねぎ 1/6本
サラダ油 小さじ1
スライスチーズ 1枚
【作り方】
1.長ねぎは小口切りにする。鍋にサラダ油を熱して長ねぎを入れ、香りが出るまで中火で1分ほど炒める。ひき肉を加え、肉に火が通るまでさらに2分ほど炒める。
2.袋の表示どおりの水と付属のスープを入れ、煮立ったら麺を加えて表示時間どおりに煮る。最後にスライスチーズをのせる。
『クロワッサン』1117号より ※価格などの情報は取材時のものです。