ハーブが余ったらオイルやビネガーに漬け込んで。6つのレシピとともに活用法も紹介。
撮影・馬場わかな 調理・丸山久美 スタイリング・佐々木カナコ 文・熊坂麻美
[コリアンダーとオレンジのオイル]で白身魚のカルパッチョ
コリアンダーとレモンの香りが立ち、蒸し暑い季節も箸が進む。
【材料(2人分)】
たい(刺身用さく)150g
ラディッシュ 3個
紫玉ねぎ 1/6個
コリアンダーオイル 大さじ2
レモン果汁 1/4個分
レモンの皮のすりおろし 1/4個分
粗塩 適宜
【作り方】
1.たいは斜めに薄切りにする。バットに並べ、塩(分量外)とレモン果汁をまんべんなくふり、冷蔵庫で1時間ほど置く。
2.ラディッシュは薄切り、紫玉ねぎはみじん切りにする(辛味が気になれば水につける)。
3.器に1とラディッシュを並べ、紫玉ねぎ、レモンの皮のすりおろしをのせる。コリアンダーオイルをかけ、必要ならば粗塩をふる。
[ローズマリーオイル]で夏野菜のローストカタルーニャ風エスカリバーダ
ぎゅっと凝縮された野菜の甘みとローズマリーの爽快な香りで風味豊かに。
【材料(2人分)】
赤パプリカ 1個
米なす(普通のなすでも)1個
玉ねぎ 1個
トマト 1個
ローズマリーオイル 適量
塩 適量
【作り方】
1.オーブンは220度に温めておく。トマトはヘタを取り除く。2.天板にアルミホイルを敷いてすべての野菜を丸ごと並べ、オーブンで焼く(15分おきに確認しながら約1時間焼く)。焼きあがったものから皿に取り出し、アルミホイルをかぶせて蒸しながら冷ます。
3.冷めたらそれぞれ皮をむき、食べやすい大きさに切り分ける。
4.器に盛り、ローズマリーオイルをかけて塩をふる。
*野菜から出た汁も旨みがあるので、汁ごと器に盛り付けて。
[4種のハーブオイル]でしらすのパン・コン・トマテ
ハーブオイルの複雑な香味で完熟トマトとしらすの旨みが際立つ。
【材料(2人分)】
バゲット 約1/3本(約20cm)
しらす 60g
にんにく 適宜
トマト(完熟)中1個
粗塩 少々
4種のハーブオイル 適量
【作り方】
1.バゲットは8〜10cm長さに切り、さらに半分に切って表面をこんがりとトーストする。好みで半分に切ったにんにくの切り口をバゲットの表面にすり込む。
2.トマトは横半分に切り、おろし器で皮だけが残るまですりおろす。
3.1の上に2としらすをのせ、ハーブオイルをかけて粗塩をふる。
[フェンネルのビネガー]で鮭とフェンネルの酢漬けマスタードソース
甘さとほのかな苦みのある酢漬けも使って。味に深みが増し、食感のアクセントにも。
【材料(2人分)】
鮭切り身 2切れ
フェンネルのビネガー(フェンネル40〜50g+ビネガー大さじ5〜6)
粒マスタード 大さじ1
オリーブオイル 小さじ2
塩・こしょう 各少々
【作り方】
1.鮭に塩、こしょうをふる。フライパンにオリーブオイルを入れて中火で熱し、鮭の両面をこんがりと焼く。鮭に火が通ったら皿に移す。
2.フェンネルとフェンネルビネガー、粒マスタードを混ぜ、1の焼いた鮭にのせる。
*ビネガーに浸けて日数が経っている場合はフェンネルの酸味が強いため、分量は調節を。
[タイムとバジルのビネガー]で鶏手羽先のビネガー焼き
鶏肉の旨みと清涼感ある酸味が絡み合う。しっかり煮詰めてコクを引き出して。
【材料(2人分)】
鶏手羽先 8本
オリーブオイル 小さじ2
白ワイン 大さじ4
タイムとバジルのビネガー 大さじ6
塩・黒こしょう 各適量
アスパラガスなど好みの野菜 適量
【作り方】
1.鶏手羽先は先端を切り落として余分な脂を取り除き、塩、こしょうをふる。
2.フライパンにオリーブオイルを入れて熱し、鶏手羽先を皮目から中火で焼く。こんがりしてきたら裏返してさらに焼く。白ワインを加え、蓋をして中に火が通るまで弱火で蒸し焼きにする。
3.ワインがほぼなくなったらハーブビネガーを全体にふり、中火にして沸騰したら裏返し、半量になるまで煮詰める。器に盛り、焼いたアスパラなどを添える。
[イタリアンパセリとオレガノのビネガー]で桃のガスパチョ
フルーティなガスパチョがハーブビネガーで軽やかに、爽やかに。
【材料(2人分)】
桃(冷蔵庫で冷やしておく)2個
食パン(6枚切り、耳なし)1/2枚
オリーブオイル 大さじ1と1/2
イタリアンパセリとオレガノのビネガー 大さじ1/2
塩 小さじ1/3
【材料(2人分)】
1.桃は包丁を入れて半分に割り、種をスプーンで取り除く。皮をむき、ぶつ切りにする。
2.1とパンをミキサー(またはブレンダー)で撹拌する。
3.2にオリーブオイルを加えて混ぜ、ハーブビネガーを加えてさらに撹拌する。塩で味を調える。
4.器に移し、ハーブビネガーのハーブを飾る。
*桃を撹拌してから長時間冷蔵庫に入れると変色の可能性があるため、あらかじめ冷やしたものを使うとよい。
『クロワッサン』1122号
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