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「むくみ」には花椒を。花椒パクチーコーンポタージュ【ちづかみゆきさんの養生温レシピ】

暑い季節の不調にこそ、温かいスープやお茶がおすすめ。香り豊かなスパイスやハーブの持つ力を活かしたレシピで、体を労りましょう。

撮影・尾嶝 太 スタイリング・渡邉美穂

むくみ >> 花椒

水分をうまく排出できずに、余分な湿気が体にこもることで起きるむくみには、花椒を。「胃腸を温めて血液循環を促し、体に溜まった余分な水分を追い出してくれるので、むくみの解消につながります」。また、刺激的な辛味により、発汗が促されて代謝アップの効果も。

花椒パクチーコーンポタージュ

「むくみ」には花椒を。花椒パクチーコーンポタージュ【ちづかみゆきさんの養生温レシピ】
「むくみ」には花椒を。花椒パクチーコーンポタージュ【ちづかみゆきさんの養生温レシピ】
「むくみ」には花椒を。花椒パクチーコーンポタージュ【ちづかみゆきさんの養生温レシピ】
「むくみ」には花椒を。花椒パクチーコーンポタージュ【ちづかみゆきさんの養生温レシピ】

花椒はホールのまま加えると噛んだ時のアクセントに。「パクチーの茎やとうもろこしのヒゲもむくみに効果的。余すところなく使って」

【材料(2人分)】
とうもろこし 1本
パクチー 1株
玉ねぎ 1/4個
花椒 小さじ1/2
A[水 350ml 酒 大さじ2]
塩 小さじ1/2
太白ごま油 大さじ1/2

【作り方】
1.とうもろこしは芯から実を外し、芯は半分か1/3程度に切る。ヒゲは硬く茶色い部分は除いてやわらかい部分のみ粗く刻む。パクチーは葉を摘み、茎は粗く刻む。玉ねぎは薄切りする。花椒を不織布のお茶パックなどに入れる(もしくは不織布のペーパーに包んで糸で縛る)。
2.鍋に太白ごま油を入れて熱し、玉ねぎと塩少少(分量外)を加え、しんなりするまで炒める。
3.2にとうもろこし(実、芯、ヒゲ)、パクチーの茎、花椒、Aを加え、15分煮る。
4.3からとうもろこしの芯と花椒を取り除き、ブレンダーにかけてなめらかにし、鍋に戻す。花椒を戻し、塩を加えて味を調え、器に注ぐ。パクチーの葉をのせる。

蒸し暑さで消化力が落ちたり、室内外の温度差で体がだるくなったりと、不調を感じやすい季節です。

「暑さからつい冷たいものを食べたくなりますが、冷えた食事のとりすぎは胃腸の働きを弱めて、さらなるトラブルを招くので注意。温かいスープやドリンクで体をケアしましょう」と、国際中医薬膳師のちづかみゆきさん。

「古くから生薬として親しまれてきたハーブやスパイスは、ちょっとした日々の不調によいとされています。ハーブは、フレッシュなものを野菜感覚でたっぷりと食べるのもおすすめ。スパイスは少量でも他の味が引き立つので、塩分なども抑えられ、体にやさしい味わいに仕上がります」

  • ちづかみゆき

    ちづかみゆき さん (わかい・めぐみ)

    料理研究家、国際中医薬膳師

    国立北京中医薬大学日本校(現・日本中医学院)で薬膳を学び、薬膳料理教室「meixue(メイシュエ)」を主宰。雑誌や企業へのレシピ提供やイベント講師も務める。著書に『暮らしの図鑑 薬膳』(翔泳社)。

『クロワッサン』1122号より

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