経済的に苦しいので就職活動するまひろだが、父・為時(岸谷五朗)が無位無官では厳しい。
そしてその噂が届いた土御門邸姫君サロン。よかった。まだ続いていた。しかし、倫子の結婚後は、やはり滅多に開催されなくなってしまったようだ。
茅子(渡辺早織)と、しおり(佐々木史帆)からまひろの窮状を聞いて手を差し伸べる倫子が座るのは、以前は穆子(むつこ/石野真子)がいた場所。もう倫子は土御門邸の娘ポジションではない、女主人としての座を母から継承しつつある。
倫子に手を差し伸べてもらっても、今のまひろには土御門邸に女房として勤めるなんて、とてもできない。彼と毎日顔を合わせて……というか女房であれば一つ屋根の下に暮らすことになる。無理無理無理、無理すぎる。
そして倫子から差し出された、女手蹟の漢詩!!
予告では、まひろと道長の関係がバレたのかと焦ったが、倫子は明子によるものだと勘違いしてくれた。そもそも、まひろがライバルになるとも思ってもいない。頼む、このまま気づかないでいてくれ倫子。気づかせないでくれ、道長。
それはそうと道長、あの漢詩を大切に取っておいたんですね。取っておくどころか、東三条邸から土御門邸まで持ち込んで保管していた。元カノからのプレゼントをしまっておくタイプか。修羅場の種だろう、そんなのは。
そして、あの庚申待の夜、自分と別れたその足で道長は倫子のもとに行ったのだと。自分自身は何度も歌を受け取ったが、倫子は一度も文をもらったことはないと、そんな事実を知った直後に、彼と倫子の間に生まれた彰子と初対面。どう受け止めたらいいのか、まひろと共に心が千々に乱れそうである。
その乱れた心が鎮まらぬうちに、帰宅した道長とバッタリ対面。
柄本佑の表情がすごい。
「自宅に帰ったら別れた彼女、まだ愛してる女がいたときの男の顔」は現実に見たことないが、きっとこんな顔だろうな。
次週予告。ついに巨星墜つ、兼家の最期か。暴言の主は道兼なの……?明子ノリノリで呪詛。実資に妻がいる!帝と定子、ますます仲良し。ききょうがなぜかまひろの家に来てるぞ。まひろの無料文字教室、好調のようである。
第14話が楽しみですね。
*このレビューは、ドラマの設定(掲載時点の最新話まで)をもとに記述しています。