この先の暮らしを想像したとき、本格的なリフォームが必要かも……と考えている人もいるのでは?
「気力、体力的にも、マネープランとしても、リフォームをするなら65歳くらいまでが適齢といえるのではないでしょうか。できれば50代のうちに検討したいですね」と話すのは、住宅ジャーナリストの山本久美子さん。
一般的に、リフォームをするきっかけは2つある。まず、家のどこかに不具合が生じたとき。そしてもう一つが、ライフステージが変化するとき。たとえば子どもが家を出た後など、誰もが多かれ少なかれ、老後に向けて住まいを見直す必要性を感じるだろう。
「水回りなどの設備を新しくするだけではなくて、部屋数を減らして間取りをシンプルにしたり、“減築”を選択することもあるでしょう。リフォームの技術はかなり進化していますから、大がかりな間取り変更以外のほとんどのことが可能ですし、費用の面でも建て替えるより低価格です」
相場感として、水回りをすべて交換するなら300万円程度はみておいたほうがいいと山本さん。