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平均貯金額は? 理想の家計バランスは? 身近な疑問をお金のプロが解説。

お金に関する疑問をファイナンシャルプランナーの大竹のり子さんがじっくりレクチャー。
まとめてすっきりさせましょう!

イラストレーション・川合翔子 文・西山美紀

【家計】

平均貯金額は? 理想の家計バランスは? 身近な疑問をお金のプロが解説。

ちょっと気になる、周りの人の貯蓄額。40~60代の平均貯蓄額は以下のとおり。「ここのところの物価高で、貯蓄は伸び悩んでいる印象です。ですが、同じ年代の平均額に『こんなに多い!』と驚く人もいるかもしれません。

平均値は貯蓄が多い人によって引き上げられているので、〝中央値”を参考にしてみてください。とはいえ、今後必要な教育費や老後費用など、どのような暮らしをしたいかによって、準備すべきお金は異なります。〝みんなと同じ”を目指すのではなく、自身や家族の今後のライフプランをじっくり考えたうえで、貯蓄を進めていただきたいです」(大竹のり子さん)

【 貯蓄額 】
ファミリー

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シングル

※貯蓄額には、株式・投資信託等を含みます 出典:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」(令和4年)
※貯蓄額には、株式・投資信託等を含みます 出典:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」(令和4年)
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手取り収入に対して、大竹さんがすすめる各項目の支出割合は以下のとおり。

「特に要注意なのが〝通信費”です。今は1人1台スマホを持ち、自宅でWi-Fiも使っていればトータルが高額に。スマホは格安SIMへ乗り換えることで、月3000円以内に抑えられるはずです。また、交際費やレジャー費、被服・美容費など複数の消費がかさむと、月の支出が大きく膨らみます。

節約も意識しながらお金の優先順位をつけて、貯蓄、消費、自己投資の割合を『2:6:2』にできるとよいでしょう。ここで大事なのが〝自己投資”です。その費用を削りすぎずにスキルアップに使うことで、今後の収入アップにつながる可能性がありますよ」

【 手取り収入あたりの目安 】

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教育費や老後資金をやりくりできるか不安な人は多いもの。「教育費は、小学校から中学、高校、大学に向けて費用がかさんでいきます。そのため、早いうちから習い事や塾にお金をかけすぎると、将来の学費が足りなくなる恐れが。月や年間の予算を決めてセーブしましょう。貸与型の奨学金を借りることになれば、子ども自身の将来の家計を圧迫してしまうので要注意」。

また、定年後に向けたお金の準備は大きく3つ。「支出ダウン、収入アップ、そしてお金の運用。今から無駄な支出をカットして家計を小さくすると、老後の家計への安心感が増します。収入アップは、働いていないならパートなどを始めたり、働いている場合でも副業を検討してみるのも手。そして、少額で投資に挑戦してみるのもよいでしょう。新NISAを活用できるといいですね」

平均貯金額は? 理想の家計バランスは? 身近な疑問をお金のプロが解説。
  • 大竹のり子

    大竹のり子 さん (おおたけ・のりこ)

    ファイナンシャルプランナー

    エフピーウーマン代表取締役。雑誌・テレビ出演のほか、著書に『オトナ女子のお金の貯め方増やし方』(新星出版社)。

『クロワッサン』1111号より

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