調味料は食材の美味しさを最大限に活かすための存在、と『焚き火イタリアン falò』オーナーの樫村仁尊さん。
「調味料の味だけに料理が支配されてしまうのは好みではないので……。使う時は混ぜすぎないこともポイントです。調味料があるところ、ないところができるので、食べるたびに味が変わって主役の食材の魅力を楽しめます」
樫村さんが最近ハマっているのが、日本では馴染み深い発酵調味料。味噌や麹、果実酢などを自ら手がけている。
「時間が美味しくしてくれる面白さがありますね。味噌や麹にドライトマトやマッシュルームを加えると複雑な味わいになり、発酵の力を実感します」
今回は、店でもよく使う万能調味料のサルサヴェルデやアンチョビソースに加え、味噌や麹を使った調味料を考案。
「発酵調味料ですので、密閉容器に入れてきれいなスプーンなどで取っていれば基本的にどれも長持ちします」