もっと知りたい!「PayPay」【得する!大人のスマホ活用術】
撮影・小川朋央 イラストレーション・死後くん 文・長谷川未緒
コード決済を利用中の読者にどのサービスを使っているか聞いたところ、圧倒的に多かった「PayPay」。スマホユーザーの3分の2にあたる6000万人超が使っているという本サービスについて広報担当に聞いた。
そもそも「PayPay」って? どこでどう使えるの?
「PayPay」はアプリをインストールしてお金をチャージすれば、スマホでスキャンしたQRコードを介すなどして支払い可能なキャッシュレス決済。2018年にサービスを開始し、PayPayカードと合わせ1000万カ所以上の店舗で使える。
買い物時の決済のほか、公共料金の支払いや個人間送金も可能。手数料不要で割り勘したり、お年玉を送金したりと、2022年スマホ決済における個人間送金回数のシェアは92%だ。
どういう人がお得に使える? ポイントのことも教えて。
ソフトバンク、ワイモバイルのユーザーや、Yahoo!ショッピング、ZOZOTOWN、LOHACOをよく使う人は、ポイントが貯まりやすい。
還元率はチャージ方法によって異なる。登録した銀行口座、もしくはATMから現金をチャージすると0・5%。諸条件をクリアし、PayPayカード(年会費無料)との連携利用で最大1・5%、PayPayカードゴールドで最大2%までアップ。
他社クレジットカード、たとえば楽天カードでチャージしたら楽天ポイントは得られるが、「PayPayポイント」は付与されない(他社クレジットカードとの連携は2025年1月に廃止予定)。自治体のキャンペーンでは、20〜30%の高還元も。ホームページに掲載されているのでチェックしよう。
ポイントはどう貯める? どう使ったらいい?
「PayPayポイント」は有効期限がないため、コツコツ貯められる。Tポイントなど等価交換できるポイントもあり、グループ会社のあらゆるサービスを使うと貯まりやすい。
貯めたポイントは1ポイント1円で決済に使えるほか、PayPay保険サービス株式会社が提供するPayPayほけんへの加入も。「インフルエンザお見舞い金」や、1日単位で加入できる「あんしんドライブ」などが人気だ。ポイントを使った疑似運用体験も可能。
セキュリティーは大丈夫? これからどうなっていくの?
2021年の不正利用発生率はクレジットカードが0・047%、「PayPay」は0・001%。メガバンク以上の体制で監視し、不審な挙動があれば迅速に適切な対応をすることで不正利用を未然に防いでいる。スマホを落とすなどして身に覚えのない請求がきた場合は、申請すれば全額が補償される。24時間365日、電話で相談できる有人の窓口があるのも安心だ。
「PayPay」は国内のコード決済としてははじめて、オフライン時でも利用可能な機能を搭載。電波が届きにくい地下のお店や、人が集まるコンサート会場や花火大会などのイベント等でも一時的処置として使える。顔認証システム導入の実証実験も進行中。スマホがなくても支払い可能になる未来がいずれ訪れるだろう。
『クロワッサン』1107号より
※このページはiPhoneを前提としています。