くらし

ラジオと地域のSNSが災害時には役に立つ。

各地で防災セミナーを開催しているNPO法人プラス・アーツの小倉丈佳さんに、押さえておくべき防災の知恵を聞きました。
  • 撮影・三東サイ イラストレーション・山口正児 文・一澤ひらり

災害時のローカル情報はなかなか入手できず、不安になりやすい。

「どのエリアが停電している、避難所が開設された、といった地域限定の情報を発信するのは地元自治体のSNSの役割。自治体の危機管理課や防災課などの公式アカウントがあれば必ずフォローしましょう。また、メールアドレスを登録すれば、自動的にプッシュ通知で防災情報が入ってくるサービスを各自治体が提供しています。ぜひ登録してください」

停電時に頼りになる情報源は電池式ラジオ。スマホでも聴けるが、非常時は家族との連絡などに優先的に使いたいので、スマホの充電切れを気にせずに使えるラジオは1台持っていたい。

「大規模災害が発生すると自治体によっては臨時災害FMを開局し、物資は何時にどこで配られるとか、給水車がどこを回るといった細かな情報を伝えてくれます。東日本大震災では東北を中心に多くの臨時災害FMが開局しました。地元のコミュニティFMでも、エリア情報が得られます。災害時のラジオは心強い相棒になってくれます」

小倉丈佳

小倉丈佳 さん (おぐら・たけよし)

NPO法人プラス・アーツ 東京事務所長

子どもも大人も楽しく学べる防災をモットーに、各地で防災セミナーを開催。誰もが夢中になれる防災の実現に邁進する。

『クロワッサン』1100号より

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