砂糖やバター、生クリームを使わない、しっとりふんわりスイートポテト【ビジンサマレシピ】
レシピ提供:中村恭子
蓼科高原では実りの秋を迎え、かぼちゃやお豆・お芋など私の大好きなホクホク甘い野菜たちが勢揃いする季節となりました。
そこで今回のビジンサマレシピでは、さつまいもを使ったおやつ「スイートポテト」のレシピをご紹介したいと思います。
スイートポテトは、お砂糖にバターと生クリーム、卵黄を使ったものが多いですが、それだと少しヘビーに感じられること、ありませんか?
我が家では、美味しさとヘルシーさを両立させて健康や美容に良いものを作りたいという思いから、お砂糖を甘酒に変え、バターと生クリームをココナッツオイルに変えて作るようになりました。 ココナッツオイルの甘い香りがコクを出してくれるため甘さを控えても美味しく感じられますよ。
また、さつまいも、甘酒、ココナッツオイルはどれも美容と健康に良い効果が期待できる食材なので、罪悪感なく食べられるおやつ、とも言えそうです。
おすすめはホクホクとした金時などの品種。ねっとり系のお芋は甘みが強いため、甘酒を入れずにココナッツオイルとシナモンだけでも十分ですが生地が柔らかくなるため、混ぜ合わせたら一旦冷やしてココナッツオイルを固めると扱いやすくなります。それでも柔らかすぎる場合は絞り出し袋などに入れて、アルミカップに詰めて焼くと良いでしょう。
スイートポテト
〈材料〉※作りやすい分量
・さつまいも 300g (中サイズ 1本くらい)
A
・甘酒 30g~(味見をして加減してください)
・ココナッツオイル 30g
・メープルシロップ(なくても良いが、入れることで香りも甘さを引き立てる)
小さじ1~2
・塩 少々
・シナモン 少々
黒ゴマ 適量
〈作り方〉
1. さつまいもは皮付きのまま蒸します。
2. 触られるくらいまで冷めたら、皮をむいて熱いうちに潰し、Aを入れて滑らかに混ぜ合わせます(フードプロセッサーがあれば、さつまいもとAを入れて混ぜ合わせると簡単にペースト状になります)。
3. 手でお芋の形にしたり、四角く成形して一口サイズくらいの四角になるようにカットするなどお好みの形にして、黒ゴマを振ります。
4. 250度に余熱を入れたオーブン(またはオーブントースターを高温にセットして)で美味しそうな焼き色がつくまで10分程度焼きます。
「ビジンサマレシピ」について
信州と甲州にまたがる八ヶ岳連峰の一つ蓼科山にはビジンサマという神様が住んでいて「ビジンサマが山を通る日、人は山仕事を休む」という言い伝えが残されています。「休む」ことは、美しく健やかな体づくりに必要なこと。ビジンサマの語源はもしかしたら「美人様」なのかもしれません。
蓼科塾では「休む」神様ビジンサマにちなみ、ビジンサマのお膝元である信州から「休む」ためにふさわしい体に優しい食材を使い卵や乳製品などの動物性食材を使用せず昔ながらの伝統的な調味料で作る「ビジンサマレシピ」を提案しています。
信州といえば、麹を使った味噌や甘酒などの発酵食品や、蕎麦、キビ、アワなどの雑穀、山野草にきのこ、リンゴや杏、ぶどうなどのフルーツ、寒天や高野豆腐などの乾物類などなど、美味しくて体に良い食材の宝庫。中には美容・健康効果の高い食用ほおずきといった、あまり流通していない食材もあり、入手方法から調理方法までお伝えしていきます。
「ビジンサマレシピ」で美しく健やかな体づくり、してみませんか?
中村恭子●一般社団法人蓼科塾代表/地産地消料理研究家/健康管理士。 2011年東京都より長野県茅野市に移住し信州の地産地消に根ざした「ビジンサマレシピ」の開発を手がけている。