「これが1カ月で使う金額の目安です」と井手しのぶさんが見せてくれたのは、スマホの家計簿アプリ。食費や日用品代、ジム代、美容代など、項目ごとに細かく分かれている。これを作ったのは50代前半の時だった。
「経営していた会社を人に譲り、現在暮らす鎌倉に引っ越す前に、それまでどんぶり勘定だったお金と真剣に向き合うことに。90歳まで一人で暮らすとして、持っている資産を元に1カ月どれくらいで暮らせばいいかを逆算しました」
自分でつくることで日用品や食費を抑える一方、好きなお酒や外食にはしっかりお金を使うなど、メリハリをつけているのが特徴。また「医療費を抑えるためにも健康でいることが大事」と考え、ジム通いのほかに愛犬の小太郎と一緒に毎日3㎞歩くといった習慣も続けている。