ほろほろとした食感が美味しい、お抹茶の落雁【ビジンサマレシピ】
レシピ提供:中村恭子
立秋が過ぎたとはいえ、暑い日が続いていますね。
そこで今回は火を使わずにできるおやつに、ほろほろとした食感が美味しい落雁のレシピをご紹介します。
落雁は、お茶菓子としてよく用いられる干菓子で、干菓子の中では「打ち物」という種類に分類されます。
本来は、お砂糖と寒梅粉という少し特殊なお米の粉を合わせ、ネキ水というシロップ状ものをつなぎに使用して、木型に詰めて形成します。
材料や道具だけ見るとハードルが高いように感じられますが、身近な材料で作っていただけるようにアレンジしました。
ネキ水は水で代用、型はシリコン製のものでOK(100圴などで売られているシリコンの小さめのチョコレート型などがオススメ)。ただし、寒梅粉はスーパーでは販売しているところがないようなので、菓子材料店などでご用意ください。
火を使わずに簡単な工程でできるので、お子様の好きなキャラクターの型を使って一緒に作っても良いですね。
お抹茶の落雁
〈材料〉
12個くらい
使用したシリコン型(下記参照)
1つの型のサイズは直径約2.2cm〜2.5cm深さ0.8cmのもの
型
・和三盆 30g(甜菜糖をミルミキサーにかけてパウダー状にしたものでも良い)
・寒梅粉 6g
・抹茶 2g
・水 1.5cc〜
<作り方>
1. ボウルにざるをセットし、ざるに和三盆と抹茶を入れて和三盆の塊を潰しながらふるいます。
2. 水を加えて手でなじませます。指でつまんでギュッと押してみてまとまるか確認します。まとまらなければほんの少し水を加えて調整します。
3. 2に寒梅粉を加えて手で混ぜ合わせたら、もう一度ざるでふるいます。
4. 生地を入れたら押して、その上にさらに生地を入れて押すことを繰り返して、3〜4回くらいに分けて生地を入れます。型に入れたまま数時間放置して乾燥させます。 クッキングシートなどを広げ、その上に型からそっと外します。
※市販のものよりほろほろとした仕上がりです。割れやすいので注意。
「ビジンサマレシピ」について
信州と甲州にまたがる八ヶ岳連峰の一つ蓼科山にはビジンサマという神様が住んでいて「ビジンサマが山を通る日、人は山仕事を休む」という言い伝えが残されています。「休む」ことは、美しく健やかな体づくりに必要なこと。ビジンサマの語源はもしかしたら「美人様」なのかもしれません。
蓼科塾では「休む」神様ビジンサマにちなみ、ビジンサマのお膝元である信州から「休む」ためにふさわしい体に優しい食材を使い卵や乳製品などの動物性食材を使用せず昔ながらの伝統的な調味料で作る「ビジンサマレシピ」を提案しています。
信州といえば、麹を使った味噌や甘酒などの発酵食品や、蕎麦、キビ、アワなどの雑穀、山野草にきのこ、リンゴや杏、ぶどうなどのフルーツ、寒天や高野豆腐などの乾物類などなど、美味しくて体に良い食材の宝庫。中には美容・健康効果の高い食用ほおずきといった、あまり流通していない食材もあり、入手方法から調理方法までお伝えしていきます。
「ビジンサマレシピ」で美しく健やかな体づくり、してみませんか?
中村恭子●一般社団法人蓼科塾代表/地産地消料理研究家/健康管理士。 2011年東京都より長野県茅野市に移住し信州の地産地消に根ざした「ビジンサマレシピ」の開発を手がけている。