くらし

豚ひき肉の冷凍ワザと2つの展開レシピ【高山かづえさんのレシピ】

足が早いひき肉は、調味料や香味野菜を加えてから冷凍を。
成形次第でいろいろ使えて大活躍。
  • 撮影・青木和義 料理製作&スタイリング・髙山かづえ 文・新田草子

豚ひき肉で万能肉だね

氷と冷水を利用して、しっとりジューシーに。

コクのある豚ひき肉は、玉ねぎを混ぜて和洋中を問わず活躍する肉だねに。氷と冷水で温度を低く保ちながらしっかり練り混ぜると、ジューシーに保つことができる。

【材料(作りやすい分量、出来上がり約500g)】
豚ひき肉 400g
玉ねぎ 1/4個(50g)
塩、砂糖各 小さじ1
粗びき黒こしょう 少々
氷 3個
冷水 50ml

【作り方】
1.玉ねぎはみじん切りにする。
2.ボウルに豚ひき肉と塩、砂糖、こしょう、氷を入れて手でしっかりと練り混ぜる。粘りが出てきたら氷を取り除いて冷水を加え、さらにしっかりと練る。最後に1の玉ねぎを加え、肉だねがボウルの側面にはりつく程度までよく練り混ぜる。
3.密封できる冷凍用保存袋(Mサイズ)に入れ、平らに広げて口を閉じる。横半分の位置に菜箸で筋をつけ、バットにのせて冷凍する。

※使う際は、必要量をバットなどに取り出してラップをかけ(全量使う場合は袋ごと)、冷蔵庫で半日ほど解凍。すぐに使いたい時は必要量をポリ袋に入れて流水解凍を。

1.肉が温まるとパサつく原因に。氷を入れて低温を保ち、練る。
2.粘りが出てきたら氷を取り除き、冷水を加えてさらに練る。
3.水がしっかり行き渡ったら、玉ねぎを加えて再び練る。
4.ボウルの側面にはりつくくらい粘り気が出たら保存袋へ。

(アレンジ1)ソーセージとなすのバジルトマト煮

しっかりと混ぜた肉だねは 加熱してもしっとり、柔らか。

【材料(2人分)】
万能肉だね 1/2袋(約250g)
なす 3本
ミニトマト 1パック(200g)
にんにく 1かけ
バジル 1パック(10g)
オリーブ油 大さじ2と1/2
A[白ワイン 大さじ2 白ワインビネガー 小さじ1 塩 少々 粗びき黒こしょう 少々]

【作り方】
1.肉だねは解凍して8等分し、短めのソーセージ状に丸める。にんにくはみじん切りに、なすは一口大の乱切りにする。ミニトマトはヘタを取って縦半分に切る。Aは小さめのボウルで混ぜ合わせておく。
2.フライパンに油大さじ2を中火で熱し、肉だねのソーセージを入れる。転がしながら全面を焼き、色が変わったらなすを広げて入れる。全体に焼き色がつくように5分ほど焼く。
3.油大さじ1/2を足してにんにくを加えて炒める。香りが立ったらミニトマトを加えてさっと炒め、Aを加えて蓋をし、弱火にして3分ほど煮る。
4.ちぎったバジルを加え、さっと混ぜる。

(アレンジ2) えびシウマイ

肉だねを解凍しておけば 20分で出来上がり。

【材料(2人分)】
万能肉だね 1/2袋(約250g)
むきえび 100g
しょうが 1/2かけ
片栗粉、ごま油各 小さじ1
シウマイの皮 12枚
からし、酢、しょうゆ各 適宜

【作り方】
1.肉だねは解凍する。しょうがはすりおろす。えびは粗くきざむ。
2.ボウルにえびとしょうが、ごま油、片栗粉を入れてさっと混ぜ、肉だねを加えてよく練り混ぜる。
3.シウマイの皮に2を適量(大さじ1程度)のせて包み、皿に並べる。
4.蒸気の立った蒸し器に入れ、6分ほど蒸す。好みでからしや酢、しょうゆをつけながらいただく。

髙山かづえ

髙山かづえ さん (たかやま・かづえ)

料理家

手軽でひと工夫あるレシピが人気。著書に『あるもので「もう1品」作れるようになる 一生ものの副菜』(KADOKAWA)。

『クロワッサン』1095号より

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※ 記事中の商品価格は、特に表記がない場合は税込価格です。ただしクロワッサン1043号以前から転載した記事に関しては、本体のみ(税抜き)の価格となります。

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