イラストレーターとして活躍する柿崎こうこさんが、都心の38平米1LDKから郊外の63平米3DKに越したのは、3年前、49歳のとき。50代を見据えて老後資金について考えた際、固定費の削減をしようと決めたからだ。
「これまで大きな病気もせずに働いてこられましたが、40代半ばを過ぎたあたりから、少しずつ体の変化を感じるように。体力が落ち、仕事でも無理がきかなくなってきたんです。フリーランスでシングルという心細い状況で、自分の足で立って生きていくために、小さく、身軽に、快適な暮らしを作りたいと考えるようになりました」