くらし

水やり、肥料、葉色の変化。押さえておきたいグリーンのお手入れポイント。

植物と共にある暮らしに憧れるけれど……と最初の一歩が踏み出せない人も、基本的な知識があれば健やかなグリーンライフも夢ではありません! グリーンプランナーの森田紗都姫さんがアドバイス。
  • 撮影・柳原久子 イラストレーション・服部あさ美 構成&文・中條裕子 

水やり

室内では水のあげすぎにむしろ注意。

水やりは毎日いつでも、と思っている人も意外と多いのでは。

「水やりは午前中にし、気温が上がる昼過ぎに土が乾くのが理想。水は根から吸収されるので、しっかり届くよう受け皿に溢れるくらいを目安に。とはいえ、鉢の中で育つ観葉植物は自分で水分調整できないので、多すぎれば窒息してしまう。室内ではあげすぎて枯れる可能性が高いので、控えめにしつつ様子を見るほうが安心です」

たっぷり与えた水が何日で乾くか、季節ごとに計測を。後は乾いてからを基本に季節で頻度を変えたり、状態を見て、が水やりの鉄則。

肥料

植物に合った肥料を選び、年数回ほど。

観葉植物が元気に育つためには、やはり肥料は必須なのだろうか。

「場合によりますが、きれいに丈夫に育てたいという人は、液肥や固形肥料を時々あげるほうが健やかに育ちます。ただ、サトイモ科のようにもともと強い植物に与えるとどんどん枝葉が伸びてしまったり、肥料焼けして葉が変色することも」

庭木であれば、自然の有機物を落ち葉や虫から得られるが、鉢はそれができない。そうした不足する栄養素を補う感覚で、それぞれの植物に合った肥料を選ぶ。与えるタイミングは真夏を避けて、成長期である3月から10月に。

植え替え

根の状態が植え替えのサインに。

基本的に大きな鉢の観葉植物は2〜3年は植え替えの必要はなし。

「大きいものは成長もゆっくりめ。鉢の中の土を触ったときに根が回って指が入らない、底から根がはみ出しているなどがあれば、植え替えのサインです。いきなり大きな鉢だと土と根のバランスがよくないので、ひと回りくらい大きなサイズのものに替えてください」

テーブルサイズのグリーンは、簡易的な鉢に入っていることが多く、そのままでは土が足りないものがほとんど。家に迎えたらすぐにひと回り大きな鉢に植え替えると、健やかに育ってくれる。

葉色の変化

黄色は根腐れ、茶色は水不足の可能性。

葉が黄色くなってしまい何だか元気がないみたい……これってどんな状態になっているの?

「一概には言えませんが、葉が黄色くなっている場合には根腐れしていることが多いです。茶色くなってパリッと乾燥しているときには、水枯れの可能性があります」

葉が黄色く根腐れが考えられるときには、風通しのよい場所に置き、土を乾かすようにして。さらに水やりをすると、枯れてしまうことがあるので要注意。茶色くなって水不足の可能性があるときは、天気のよい朝にたっぷり水やりをして、日中は風通しのよい場所ヘ。

森田紗都姫

森田紗都姫 さん (もりた・さつき)

グリーンプランナー

「studio YAMAMORI」代表。室内外の植物プランニングはじめ、講師、商品企画、執筆、イベント企画など植物にまつわる活動を多岐にわたり行う。

『クロワッサン』1092号より

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※ 記事中の商品価格は、特に表記がない場合は税込価格です。ただしクロワッサン1043号以前から転載した記事に関しては、本体のみ(税抜き)の価格となります。

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