花の選び方、飾り方、手入れまで。改めてレッスン、切り花の生け方。
買ってきたら、できるだけ長く楽しみたい。生けるときのひと手間と手入れを習慣にしよう。
撮影・小禄慎一郎 文・黒澤 彩
【アドバイス】
1|色合わせ
迷ったときは、同系色か反対色でまとめる。
主役、脇役の花の色合わせに迷ったら、同系色の濃淡を合わせれば間違いない。意外に反対色の組み合わせもおすすめ。グリーンが間をとりもってくれるので、難しく考えなくてもOK。
(同系色)
主役:ライラック
脇役:マーガレット(ピンク)、レースフラワー
(反対色)
主役:バラ
脇役:ルピナス
2|水の量
これだけは覚えたい!花によって違う水の適量。
水をたっぷり必要とする花の代表は、バラ、アジサイなど枝の花。茎が傷みやすく水がごく少量でいいのは、アネモネなど球根花やガーベラ、ポピーなど。茎が太くみずみずしいものが多い。
まだまだ 知りたい。Q&A
Q.栄養剤は入れたほうがいいですか?
A.毎日水を替えられるなら入れなくてOK。
「花を買ったときにもらう栄養剤は、水が濁るのを防いでくれるものです。旅行で何日か家を空けるなど、しばらく水を替えられないときには入れておくといいですよ。ふだん、毎日水替えができるときには、必要ありません」
Q.へたってしまった花を元気にする方法は?
A.草花であれば湯揚げを。
「球根、枝以外の草花ならば、湯揚げという方法があります。新聞紙などで上の部分を包み、茎先1cmを残して水切り。沸騰したお湯に茎先を10秒浸け、その後すぐ深水に浸けて2時間〜一晩、新聞紙に包んだまま休ませます」
Q.ブーケをもらったときの飾り方は?
A.大きな花器がないなら飾りわけを。
「束ねたまま飾ると蒸れてしまうので、花のためには一度ばらしてから生け分けるのもおすすめ。色で分けたり、茎の長さが同じくらいのもの同士を合わせたり、それぞれの花の特徴をよく見て組み合わせと器を決めます」
Q.生花をドライフラワーにできますか?
A.ドライに向いている花を選べば、簡単にできます。
「もともとカサッとした質感のものや、見た感じで水分量の少ない花はドライ向き。水分量の多いみずみずしい花は不向きです。茎が枝分かれしている部分に紐を通して、風通しのいい日陰に吊るしておくだけできれいに乾きます」
『クロワッサン』1092号より