くらし

つまみ菜のグリーンスムージー【ビジンサマレシピ】

信州と甲州にまたがる八ヶ岳連峰の一つ蓼科山に住んでいると伝えられているビジンサマという神様。そのお膝元である信州から、体に優しい食材を使い、卵や乳製品などの動物性食材を使用せず昔ながらの伝統的な調味料で作る「ビジンサマレシピ」を、地産地消料理研究家の中村恭子さんに紹介してもらいます。
  • レシピ提供:中村恭子

私の暮らす蓼科高原では、あたりを桜色に染める桜の季節が過ぎると、品の良い紫色の山藤が見られるようになります。

近所の山藤。新緑の中に溶け込むように咲いています。

そして、山藤が咲く頃、我が家ではラディッシュや青菜類のつまみ菜が食卓に上ります。

つまみ菜は、サラダで食べる他、お味噌汁の仕上げに加えたり、さっと茹でて和え物にしたりもしますが、我が家ではよくグリーンスムージーにしていただきます。

つまみ菜

一つ一つ根の部分を除く作業は少々時間がかかるものの、苦みや辛味・アクがなく、味わいがフレッシュな、とても美味しいスムージーになるのです。
個人的には、今の時期でまわっている柑橘を組み合わせて、少し酸味を効かせた仕上がりにするとより美味しいように感じます。

つまみ菜が手に入ったら、いつものグリーンスムージーの青菜に変えて作ってみてはいかがでしょうか。

つまみ菜のグリーンスムージー 

つまみ菜を他の青菜に変えて同様にお作りいただけます。育った小松菜で作る場合は、茎の部分に独特の辛味があるので、葉っぱの部分だけ使うようにすると良いでしょう。
残った茎の部分は茹でたり、炒めたりして丸ごと食べてくださいね。

〈材料〉 出来上がり 約1リットル

・つまみ菜 70~100gくらい 

・お好きなフルーツ 3種類〜  今回は以下のフルーツを使いました。  
   冬越しのりんご1個   バナナ 大きいもの1/2本   
 キウイ 大きいもの1/2個   
 甘夏 1/2個 

・水 200cc〜

〈作り方〉
1. 間引いたつまみ菜を水洗いして泥を落とします。

2. つまみ菜の根の部分を取り除き、撹拌しやすくするために手でちぎります。

3. フルーツは皮や種の部分を除いて1~2cm角くらいに刻みます。

4. フルーツを下に、つまみ菜を上に乗せて水を加えたら滑らかになるまで撹拌します。

「ビジンサマレシピ」について

信州と甲州にまたがる八ヶ岳連峰の一つ蓼科山にはビジンサマという神様が住んでいて「ビジンサマが山を通る日、人は山仕事を休む」という言い伝えが残されています。「休む」ことは、美しく健やかな体づくりに必要なこと。ビジンサマの語源はもしかしたら「美人様」なのかもしれません。

蓼科塾では「休む」神様ビジンサマにちなみ、ビジンサマのお膝元である信州から「休む」ためにふさわしい体に優しい食材を使い卵や乳製品などの動物性食材を使用せず昔ながらの伝統的な調味料で作る「ビジンサマレシピ」を提案しています。

信州といえば、麹を使った味噌や甘酒などの発酵食品や、蕎麦、キビ、アワなどの雑穀、山野草にきのこ、リンゴや杏、ぶどうなどのフルーツ、寒天や高野豆腐などの乾物類などなど、美味しくて体に良い食材の宝庫。中には美容・健康効果の高い食用ほおずきといった、あまり流通していない食材もあり、入手方法から調理方法までお伝えしていきます。
「ビジンサマレシピ」で美しく健やかな体づくり、してみませんか?

中村恭子●一般社団法人蓼科塾代表/地産地消料理研究家/健康管理士。 2011年東京都より長野県茅野市に移住し信州の地産地消に根ざした「ビジンサマレシピ」の開発を手がけている。

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