魚のにおい対策と魚焼きグリルを汚さない方法。
肉よりもハードルが高いと思われがちな魚料理。具体的な悩みが解消できればもっと気軽に作れるはず。よくある「困った」に上田淳子さんが答えます。
撮影・森山祐子 文・殿井悠子
|調理|魚のにおい移りが気になります。
水で膜を作ることと、蒸気を充満させないことを意識して。
「魚の生臭さは、調理の前に手や包丁、バットなどを水で濡らして膜を作っておくと、においがしみ込みません」
調理中に充満する魚のにおいは蒸気にのって広がるので、グリルで焼くよりもフライパンで蓋をしたり、ホイルや包み焼きにして蒸気を閉じ込めるといい。洗うときは水と洗剤で。魚のタンパク質が固まるのでお湯は避けて。
|調理・片づけ|魚焼きグリルを汚さない方法は?
油を塗って温めてから焼くとこびりつき防止に。
「グリルの汚れは、焼いた後の焦げつきや脂残りが原因。とにかく焦げつかさないことが大事です」
魚を焼く前に網に油を塗って1分ほど温めると、こびりつき防止に。汚れがついてしまったら、2分空焼きして脂を焼き切る。使用後はグリルの奥までしっかり拭き、網は受け皿とともに洗剤を入れた水に浸けて。汚れがひどいときは、セスキ炭酸ソーダと水を入れたポリ袋に浸け置きに。グリルを汚さないグリルプレートや電子レンジで焼き魚を作れる商品を活用するのも手。
洗い物がラクなグリルプレート。
プレートにのせて焼けば、グリルの汚れ防止に。
レンジで手軽に焼き魚が完成。
切り身を2つのせ、電子レンジ(600W)で約4分で出来上がり。庫内を汚さないボックス型。
|片づけ|生ゴミのにおいが気になる…。
紙袋や包装紙で包んで水分を吸収して。
魚料理は食べたいけれど、ゴミ箱を開けるたびに魚のにおいがするのが嫌。そんな人には、「魚の水分がにおいのもと。紙袋や包装紙、新聞紙などでゴミを包んで、水分を吸わせます。さらに、ビニール袋に入れて袋の口をギュッと締めて、においを封じ込めましょう」。
『クロワッサン』1081号より
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