立春を迎え、日が長くなり、都内では梅が咲いているとか。
私の暮らす蓼科高原でも、朝晩は氷点下になるものの、日中は暖かい日が増えてきました。
食養生の考えによると、春は冬の間に溜め込んだ老廃物を出す季節と言われています。
また、臓器では解毒の働きをする「肝臓」をいたわる時期です。
春の味覚というと、山菜に代表される苦味がありますが、加えて肝臓には、酢、梅干し、レモンなどの酸味が良いと言われています。
我が家では、ウドが出回る頃になると、必ず酢味噌和えを作りますが、これは、美味しいだけでなく、食養生の点からも理にかなったお料理というわけですね。
写真は自生する三つ葉のパスタ。茹でたパスタと三つ葉にバターを絡ませてレモンを絞って、いただきます。春ならではの爽やかな味。
味付けだけでなく、調理法にも季節があると言われています。
例えばじっくり煮込む料理は冬、対して春は蒸したり、軽く煮るなどの調理法となります。命が芽吹いていく軽やかなエネルギーが広がる春、それに合わせて食べるものも軽やかにして体ごと自然と調和していきましょう、ということでしょうか。
というわけで、今回は春らしい一品、蒸したお豆腐に少し酸味を加えたネギの香味ソースがけをご紹介します。
冬越しの、体を温める食材でもあるネギをたっぷり使いました。山菜はもう少し先のお楽しみです。
お豆腐はそのまま蒸しても良いですが、ミキサーにかけて滑らかにしたものを器に入れて蒸すと、茶碗蒸しのような滑らかな食感を楽しめますよ。