“最近運がない”“私だけ天に見放されている”、そんなネガティブな気持ちのまま、不幸が起こる前提で願掛けや厄払いなどの開運行動を起こすのは危険、と話すのは、コミュニケーション講師の吉井奈々さん。
「“〇〇したのに幸せになれない……”と、余計に満たされない思いが膨らんでしまいます。それよりも幸せの準備をするべきです」
そしてそのために、言葉のチカラで心をリセットすることが大切、と続ける。
「よく、ネガティブなことを口にしてはいけない、と言いますが、言葉は自由。気にしすぎてがんじがらめになったり、無理にポジティブな言葉を唱える必要はありません。ただ、自分が今、必要な言葉を、人にかけるように自分にも伝えてみてほしいんです」
しかし、どんな言葉を、どうやってかけたらいいものなのか。
「一日の終わりでもいいし、始まりでもいい。自分が今、癒やされる言葉を、声に出してみてください。心が喜ぶ瞬間がわかるはず。
開運というと外から運をもらおうとしがちですが、自分を救ってあげる言葉や、自分を幸せにしてあげる言葉を第一に考えると、自分の中から泉が湧くように開運のパワーが心の奥から湧いてくる。
“今日晴れたのは、私が晴れ女だからだわ”と思える心が、ラッキーを掴み取る秘訣なんです。繰り返していくと、心も筋肉と同じで、癒やし方や満たされ方を覚えていきます。そうなると、自分を犠牲にすることなく人にも喜びを与えられ、また運気が舞い込む、という幸運の循環に入っていけます」
言葉のレッスンを誌上で実践! 幸運を感じとる心を、言葉のチカラで育んでいこう。