早起きして楽しみたい、朝の浅草と、話題の朝食。
撮影・三東サイ 文・斎藤理子 地図製作・竹中聡司
寺町・浅草の朝は早い。静かな雰囲気を堪能しに出かけよう。
【朝の楽しみ方 1 】金龍山浅草寺(きんりゅうざんせんそうじ)
●朝6時に僧侶がつく「時の鐘」。人気のない浅草寺を存分に楽しむ。
約1400年の歴史を誇る都内最古の寺は、国内はもとより海外からの観光客にも大人気。
毎日多くの人で賑わうこの寺を訪れるなら早朝が狙い目。人の姿はほとんどなく、昼間とは違った凛とした空気が流れている。
朝6時、1日1回この時間に僧侶が梵鐘をつく音が響き渡り、境内は荘厳な雰囲気に。その鐘の音を聞きながら、本堂内陣で朝のお勤め〝朝座〞に参加するのもまた、朝の浅草寺ならではの体験。
金龍山浅草寺
東京都台東区浅草2・3・1
TEL.03・3842・0181(問い合わせは日曜・祝日を除く9時〜16時30分)
講堂の開堂は6時〜17時(10月〜3月は6時30分〜)。
朝座:6時〜(10月〜3月は6時30分〜)。
鐘は境内手前の弁天山にある。
【朝の楽しみ方 2 】浅草文化観光センター展望テラス
●仲見世や東京スカイツリーを見晴らす。
雷門の正面に立つ、隈研吾さんデザインの斬新な建物は、台東区の観光案内施設。「探せる・見せる・支える」をコンセプトに、役立つ情報やサービスを提供している。
最上階の8階は展望台になっていて、雷門や浅草寺、五重塔が眼下に広がる絶景が楽しめる。隅田川側に目を移せば、スカイツリーも眼前に。景色が楽しめるカフェもある。
浅草文化観光センター
東京都台東区雷門2・18・9
TEL.03・3842・5566
営業時間:展望テラス9時〜22時 カフェ10時〜19時30分LO 無休 展望台無料
【朝の楽しみ方 3 】江戸料理 櫻田
●店主が炭火で焼く干物と土鍋ご飯。「江戸一膳飯」で英気を養う。
ジビエ料理と炭火串焼き料理が人気の老舗割烹を営む櫻田勝彦さん。浅草には朝食が食べられる店が少ないという声が多いことから朝食をスタート。
全国を歩いて厳選した米を土鍋で炊き、干物を自ら店内の囲炉裏で焼く「江戸一膳飯」を提供している。ふっくらつやつやなご飯と美味しい干物はまさに黄金コンビ。一日の始まりに相応しい。
江戸料理 櫻田
東京都台東区雷門1・15・12 永谷マンション1F
TEL.03・3845・3995
営業時間:朝食9時〜11時30分、ランチ11時30分〜15時、ディナー17時〜22時LO(江戸一膳飯は15時までオーダー可)
月曜・第3火曜休 予約可。
江戸一膳飯は、近所の市川豆腐店が作るおぼろ豆腐や煮物、漬物、季節の果物付きで1,650円。
【朝の楽しみ方 4 】MISOJYU(みそじゅう)
●味噌汁専門店で味わう、有機味噌の味噌汁と有機米おにぎりで元気になる。
書家の武田双雲さんが立ち上げたチームがプロデュースする〝具だくさんのお味噌汁をメイン料理に〞がコンセプトの味噌汁専門店。
朝食は日替わりの味噌汁2種から1つと好みのおにぎり、煮卵半分と漬物がついてくる。有機野菜を中心に体に良い素材だけで作っている味噌汁は、じわっと染み入る味わい。個性的なおにぎりとの相性も抜群。
MISOJYU
東京都台東区浅草1・7・5
TEL.03・5830・3101
営業時間:8時〜19時(モーニングメニュー660円は10時まで)
無休 予約不可。
ギャラリーのような素敵な空間。有機味噌の味噌汁と有機米のおにぎりで、日本の良さが味わえる。
【朝の楽しみ方 5 】R restaurant & bar
●雷門前のホテル最上階。充実した朝ビュッフェに行く。
素晴らしい眺望と美味しい朝食ビュッフェが人気。
目の前で搾るオレンジジュースや、ディスプレイされた蜂の巣から取ってくれる蜂蜜、エシレバターなど、こだわりの食材が素晴らしい。
選べるメインのひとつ〝浅草タルティーヌ〞のベーコンは浅草ハム、パンはペリカンなど地元食材も随所に。
R restaurant & bar
東京都台東区雷門2・16・11 ザ・ゲートホテル雷門13F
TEL.03・5826・3877
営業時間:朝食6時30分〜10時LO、ランチ11時30分〜14時LO、カフェ14時〜22時30分LO、ディナー17時〜22時30分LO
無休 宿泊客料金は2,800円。
『クロワッサン』1079号より