くらし

アルバム、着物、人形…。困ったアレの手放し方&保存法。

思い出の写真や趣味で集めた品など、愛着があり手放しがたいものを処分する方法や、コンパクトな形で保存する方法を紹介。
  • 撮影・青木和義 文・田辺 香

7年前の父親の遺品整理を経て、自分の持ちものを次の世代に残すことについて考えるようになった小野さん。

「夫の赴任先の北京に滞在中、器や籠などの中国雑貨を山のように買い集めたんです。知らない土地で心細かった私の気持ちを支えてくれた宝物でした。でも帰国後は大半を押し入れに入れっぱなし。このままいけば子どもたちにとってはガラクタになる。迷惑をかけたくないのと同時に、死んだ後にゴミにされたら悲しいなと思ったんです」

手放すことに決めた中国雑貨だが、未練はある。触れることはできなくても、写真に収めておくことならできると思いたち〈思い出フォトブック〉を制作しようという考えに辿り着いた。

「愛着のある品をプロのカメラマンに撮影してもらい、写真集を作りました」

その後、インスタグラムで中国雑貨収集を趣味に発信している人を探した。

「かなり趣味が近いなと思える人が見つかり、たまたま機会があったのでお会いしてみたんです。感じのいい30代の女性で、ゆずり受けてもらえないかと相談したら、一生大事にすると言ってくださって。大半をゆずることに決めました。いいところにお嫁に出せたような気持ちで、実物への執着心が消えて、驚くほどスッキリしました」

このような趣味のものなどの整理にはまず4つの箱を用意する。“必需品ボックス”“ゆずるボックス”“処分ボックス”“エンディングボックス”だ。

「それぞれのボックスに仕分ける作業を終えたら、宝物を入れるエンディングボックスの中身は時間をかけて整理していきましょう。始めた当初はとても1箱には収められないはずですので、手が空いた時に中身を見直していく。〈思い出フォトブック〉として残したいものはどれかも考えながら、コンパクトにしていく作業を楽しんで、徐々に減らしていくといいですよ」

困ったものを見極めるために4種類の仕分けボックスを用意する。

【Point】保留ボックスはあえて作らない。

「捨てるかどうか保留にしても、永遠に捨てられません。どうしても踏ん切りがつかない時は、スマホで写真を撮って実物は処分を」

[必需品 ボックス]

食器や家電、防災用品など生活に必要なものを一時的に。

「日常的に頻繁に使うものであっても、今後も必ず使うものか、妥当な数量かをライフスタイルに合わせて改めて見直してから、必需品ボックスに入れましょう」

[ゆずる ボックス]

人にあげる、または売ることができるクオリティのものを。

毛皮や着物、趣味の楽器などは友人や知人にゆずる、またはフリマに出品して売るなどの方法がある。「古いガラケーは資源としてリサイクル可能。携帯電話の販売店で回収してくれます」

[処分 ボックス]

不要になった衣類や食器などゴミとして処分するものを。

「ゴミにしか見えないものでもリサイクルできることがあります。処分するものが大量になったら一括で回収、処分、リサイクルに回してくれる生前整理業者に依頼する方法も」

[エンディング ボックス]

一生手元に置いておきたい自分にとっての宝物を保存。

「自分の棺に入れてほしいほどの宝物を入れます。私の場合は当初10箱以上になりましたが≪思い出フォトブック≫を作って実物を手放し、5年かけて1箱に集約しました。母親の手編みのマフラーや子どもにもらった手紙など、人には価値がわからないものばかりですけどね」

(Column)困った! 人形やぬいぐるみなどの処分方法。

ゴミとして捨てるのをためらうものはきちんと感謝を込めて供養に出す。「人形供養などを行う神社やお寺は全国にたくさんあります。私は雛人形を段ボールに入れて神社に送りました。お祓いとお焚き上げをしてもらい少し気持ちが楽になりました」

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