スタイリストの鈴木えりこさんが選ぶ、いい気を感じるラッキーアイテム8選。
撮影・青木和義 構成と文・田辺 香
素材、色、形、音、光。いい気を感じるアイテムを選ぶ。
暮らしに美しいアイテムを取り入れると気分が上向きになる。長く使えるものとシンプルに暮らす鈴木えりこさんに、おすすめのラッキーアイテムを聞いた。
「2022年は自分の内側、精神に意識を向けることが大事になると思います。自分自身と生活に気持ちよく向き合えて、運気を上げるヒントになるものを厳選しました」
【1】ババグーリ お守りラグ
天然素材や染料を使用した服や、手仕事のジュエリーや雑貨を扱う〈ヨーガンレール〉。その哲学を反映したもう一つのブランド〈ババグーリ〉のオリジナルラグ。
ラグの生産地として知られるインド北部のアーグラで、昔ながらの技法を用いて丁寧に織られる。
「ブランド創設者のヨーガンさんが生前、アジアの古書にあった護符からインスピレーションを得てデザインしたそうです。草木染の風合いが心地いいですね」(鈴木さん)
【2】マリハ オーガニックジェムズローズクォーツリング・ネックレス
「ローズクォーツは、愛情や恋愛成就の石言葉を持つパワーストーンです。女性らしさを引き出すといわれるので、人と調和したい時にぜひ身につけてほしいです」
日本古来の美意識「花鳥風月」をテーマにしたミニマルなデザインで人気のブランド〈マリハ〉。オーガニックジェムズシリーズの天然石は、美しいきらめきが残るようにデザインされている。
【3】中外陶園×BEAMS JAPAN 別注まねき猫
まねき猫の産地として知られる愛知県瀬戸市の陶磁器メーカー〈中外陶園〉が製作。明治30年代に誕生した〝古瀬戸型〟を受け継ぎ、職人が鋳込みから絵付けまで手作業で行うそのシルエットは、線が細く華奢。
「手の挙げ方に意味があって、たとえば左手を挙げた猫は人や良縁を招くそうです。このまねき猫は顔の近く、下のほうに手を挙げているんですが、身近な福、近い将来の福を招くといわれています」
【4】BIOSONICS(バイオソニック) エンジェル・チューナー
音叉(チューナー)は人間の心身を良い状態へ整えるための道具。
3種類の音程(周波数)の音叉は、2本、または3本を軽く打ち合わせることで生まれる豊かな響きを楽しむもの。
「体の調子が良くない時に心地いい音です。清らかな響きで心身のバランスが整うんです」。
空間や物を浄化する作用もあるといわれる。たとえば古いものや空間が持つ気を浄化したい時は、鳴らした音叉をかざすといい。高い精度と耐久性を持つ米国・BIOSONICS社製。
【5】ナナデェコール ロングTシャツ&ショーツ
「2022年のラッキーカラー、ピンクにちなんで、サーモンピンクのインナーをセレクトしました」
〈ナナデェコール〉は肌触りのいいオーガニックコットンのアイテムを製造するブランド。やさしいピンクの染めは、インドのベンガル地方に由来する「ベンガラ」と呼ばれる赤色の酸化鉄。体に害のない天然の染料なのがうれしい。
【6】サンキャッチャーボール
サンキャッチャーボールとは紐付きのクリスタル製のボールのこと。太陽の光が差す窓辺などで使用する。クリスタルに乱反射した虹色の光が降り注いだ部屋は、美しいオーラに包まれる。
「日照時間の少ない北欧では昔から、光とともに幸運を呼び込むお守りとして親しまれています。クリスタルには浄化作用があるので、長くなった家で過ごす時間をより快適にしてくれるはずです。贈りものにも喜ばれると思います」
【7】デルフト八角皿
佐賀県で活動する作家の照井壮さんによる有田焼の八角皿。「八」は日本で縁起が良いとされ、風水的には八方位からパワーを引き寄せるといわれる。
この「デルフト」は照井さんが10年以上続ける定番のシリーズで、縁の幅が広くフラットな形が特徴。
「白のマットな質感に、温かみを感じます。おもてなしにもぴったりですね」。同シリーズの丸皿も人気がある。
【8】輪弧水引(りんこみずびき)リース
1898年の創業以来、竹一筋で物作りを続けている老舗メーカー〈公長斎小菅(こうちょうさいこすが)〉の正月飾り。水引の結びの部分に輪弧編みを使用。竹ひごを放射状に編み込む技術であり、日本の竹籠の底を編む方法としてよく使われる。
中央にあしらわれたボリュームのある稲穂には「豊かな食生活を」という願いが込められている。
「シルエットが美しく、竹と稲穂に心が和みます。玄関に飾れば良い気を取り込んでくれるはずです」
『クロワッサン』1060号より
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