コラムニストでフーディストの中村孝則さんは、コロナ禍をきっかけに生活を夜から朝型にシフトした。
「早朝、近所の代々木公園を早歩きで一周して、明治神宮を参拝することも。仕事を終えた夕刻は金王八幡宮にある道場など、週3回は剣道の稽古に向かいます」
どんなに忙しくても、一日の区切りにお茶を自点てする。「壽福庵」当主で茶人の中村さんにとって、お点前はあたりまえのように暮らしに溶けこむ。
15年ほど前から、香港の印鑑専門店で石を選んで落款(らっかん)を誂えてきた。落款を押すのが楽しくて、手紙を書くように。お礼状や季節のあいさつなど、手紙をしたためるうちに人との出会いにつながり、運が開けるきっかけになったという。
「旅先でも一日一茶を心がけて、茶道具を携帯します。クルージングで北欧を旅したとき、現地の人たちを招いてお茶を点てたら、感激されました」