くらし

漫画家、随筆家のヤマザキマリさんが、忘れられない音楽とその思い出。

ある曲を聴くと、一瞬でその時代に戻れる。音楽にはそんな力があります。音楽を愛するヤマザキマリさんに、大切な歌とその思い出を聞きました。

「The Theme from Big Wave」山下達郎
●「黒のクレール」大貫妙子

小学生の頃からシュガー・ベイブを通じて山下さんの曲は聴いていた。

「The Theme from Big Wave」は1984年7月、私がイタリアへ渡る前日にリリースされた。御茶ノ水のバイト先の隣のレコード店で買ったカセットを、イタリアまでのフライトからローマに着いて、初めての遺跡をめぐる時もずっと聴いていた。

今でも古代遺跡を見ると、この曲が心の中で自動的にBGMとしてかかる。大きな波が来るのを孤独に待つサーファーの気持ちは、これから新天地で何が起こるかわからない不安と期待で膨張していた当時の私にぴったりだったと思う。

そして、大貫妙子さんは中学校の時にヘビロテで聴いていた。特に「黒のクレール」は、この曲をイメージした絵も描いたこともあるくらい好きだった!

山下達郎「The Theme from Big Wave」。『Big Wave』に収録。

1981年にリリースされた「黒のクレール」。『ゴールデン☆ベスト』に収録。

ヤマザキマリ

ヤマザキマリ さん

漫画家、随筆家

17歳でイタリアに渡り、フィレンツェの国立アカデミア美術学院で美術史・油絵を専攻。第3回マンガ大賞、第14回手塚治虫文化賞短編賞を受賞した『テルマエ・ロマエ』ほか著書多数。

『クロワッサン』1054号より

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